忘れられない一冊、伝えたい一冊 第22回

◎「日常生活の冒険」(大江健三郎著 新潮文庫)
  市原幹也

「日常生活の冒険」表紙
「日常生活の冒険」表紙

本の紹介からしよう。出版元のデータベースに、こうある。

『たぐい稀なモラリストにして性の修験者斎木犀吉―彼は十八歳でナセル義勇軍に志願したのを手始めに、このおよそ冒険の可能性なき現代をあくまで冒険的に生き、最後は火星の共和国かと思われるほど遠い見知らぬ場所で、不意の自殺を遂げた。二十世紀後半を生きる青年にとって冒険的であるとは、どういうことなのであろうか? 友人の若い小説家が物語る、パセティックな青春小説』

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地域演劇の未来形を求めて 枝光本町商店街アイアンシアター(北九州市)

 市原幹也(枝光本町商店街アイアンシアター芸術監督/のこされ劇場三主宰)

市原幹也さん
市原幹也さん

 ぼくが芸術監督を務める北九州市の「枝光本町商店街アイアンシアター」について、紹介の記事を書いてほしいとワンダーランド編集部から依頼を受けた。アイアンシアターは、地元企業経営者を中心とした有志が結成した、まちおこし団体「北九州お手軽劇場」(http://otegarugekijou.org/)が運営母体となり、「枝光本町商店街アイアンシアター応援団」という地元企業団体からの年間準備金と、助成金、そして来場者からの募金や寄付によって運営されている劇場である。
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