「セロ弾きのゴーシュ」(宮沢賢治作、大岡淳演出)

◎表現形式の実験+面白い発見のある楽しめる作品に

横浜リーディングコレクション#2チラシ宮沢賢治の作品を3つの団体がそれぞれの演出でリーディングするこの企画、その中で大岡淳演出による『セロ弾きのゴーシュ』を観た。リーディング公演。しかも超メジャーな作家の作品ということもあって、あまり楽しい公演ではないだろうと思っていたのだが(失礼)、観てみると予想に反し、面白い発見のある舞台だった。

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スパンドレル/レンジ「おとなのいない国」

◎「おたく」の殻から抜け出した末に
 小笠原幸介

 会場に入ると、ポリ袋の中に入った女子高生たちが携帯でゲームをしているのが見える。そして客電が消えると音楽にあわせ、生気のない顔で彼女たちがパラパラを踊り始める…という導入部にまず惹かれた。

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reset-N『パンセ2006』

◎洗練されたスタイルの完成形 新しい展開の始まりを
 小笠原幸介(Cut In 編集部)

 reset-Nは、作・演出の夏井孝裕による重厚な脚本と、ステージデザイン、音響、照明等、スタイリッシュな舞台効果で注目を集める東京の劇団だ。今回上演の『パンセ』という作品は3年前に初演されたもので、今回はその改訂版の再演。そのプレビュー公演を見ることができた。

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鳳劇団「わすれな草をあなたに」 小笠原幸介

 会場に入るとなんとも能天気な昭和歌謡が流れている。その雰囲気と以前の作品『昭和元禄桃尻姉妹』の評判から、ドタバタ喜劇のようなものを勝手にイメージしてしまっていたのだったが、実際観てみると全然違う印象だ。もちろんドタバタも笑いの要素も芝居の中にはある。しかし意識してコテコテの笑いを狙っている訳でも、客に媚びているような態度も一切なく、俳優達の立ち振る舞いも含めて、なんというかとても品のある舞台なのだ。 (以下、タイニイアリスWebサイトをご覧ください)
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