密陽夏公演芸術祝祭(韓国)

◎演劇交流の礎
 金世一

■はじめに■

演戯団コリペ活動拠点地図 気温34度に迫る夏の強烈な陽射し。心臓までが溶けてしまいそうな天気だな、と思いきや嘘のような土砂降り。梅雨の東京にも負けないくらい気まぐれな天気の、ここは韓国の密陽市。釜山から80kmほど離れた内陸に位置している。日本では映画『シークレット・サンシャイン』の背景になった所として知られている。

 高速道路から降りて料金所を通ると、立て看板が訪問者を導いてくれる。看板の矢印が指している方向へ車を走らせると、陸橋に掛けられているプラカード、そして街灯に掲げられて風になびいている案内用の旗が手招きをしてくれる。まるで街全体が訪問者を待っていたようだ。
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韓国・芸術経営支援センター設立の経緯と役割

張智盈(ジャン・ジヨン)

ソウル舞台芸術見本市の会場で"
【ソウル舞台芸術見本市で】

韓国と日本の関係を指してよく「近くて遠い国」と言う。地理的には一番近い両国だが、お互いの理解の幅があまり広くないからだ。もちろん日本の「韓流」と韓国の「日流」のおかげで最近、両国の壁はかなり低くなってきた。
しかし分野によっては相変らず両国の間の壁は高い。特に純粋芸術分野は他に比べて壁がやや高いようだ。例えば韓国でアメリカやヨーロッパの舞台芸術事情は倦まずたゆまず紹介されるが、日本の事情はあまり知られていない。日本でも同じように、韓国の舞台芸術事情はあまり知られていない。
しかし最近日本では、韓国に対する関心がかなり高くなってきたようだ(韓国も同じだ)。韓国の公演市場が最近飛躍的に大きくなっただけでなく、韓国政府が日本政府に比べて積極的に舞台芸術活動を支援しているからと思われる。

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劇団バカバッドギター「伝染するラプンツェル」

無夢楼劇団(Dreamless Theatre、台湾)の主宰者C. Jan さんから劇団バカバッドギター「伝染するラプンツェル」公演(7月23-25日、新宿タイニイアリス)のレビューが届きました。筋書き、俳優の所作、演出から最後のあいさつ(礼)まで、同じ演劇人の経験を基にした詳細なレポートです。

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劇団相殺「含羞」・「箸をかまえて」

劇団相殺の初公演「含羞」「箸をかまえて」(7月6-7日、新宿タイニイアリス)をみた台湾の「無夢楼劇団」(Dreamless Theatre in Taipei)主宰者C・Janさんから英文の劇評が寄せられました。Janさんは台北大学在学中から演劇活動を始め、今年4月に、サルトルの「出口なし」をもとにした「悪戯 Itazura」を作・演出して劇団を旗揚げ。2003年に「榴華殿」の台北公演「月下美人」に姉の役で客演するなど日本との交流があり、現在日本で演劇の勉強中です。Janさんのサイトにも全文が掲載されています。

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