関西芸術座 『心と意志』

◎新劇は死んでいない

新劇の舞台を観たのは数えるほどしかない。中・高校生の頃の学校観賞で一度ずつ観たのと、大学3回生の頃に教師からチケットをもらって観た計3回しかない。理由は単純と言えば単純で、60年代以降の現代演劇がいかに衝撃的で前衛的だったかを専門に学んできたため、これまで新劇を忌避してきただけである。しかし、今後劇評を書いていく上でそういった固定観念は自らの守備範囲を狭めるだけではないかと感じる所もあって、ちょうど公演を予定していた「関西芸術座」スタジオ公演『心と意志』(関芸スタジオ)に焦点を合わせたというわけである。また、近年その活躍が目覚しい坂手洋二(燐光群主宰)の作品を上演するということも足を運ばせる動機になったと言える。

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A級Missing Link 『決定的な失策に補償などありはしない』

この度、新しく参加させていただきます藤原と申します。関西で行われている舞台を中心に紹介してきますのでよろしくお願い致します。

さて、今回取り上げる舞台は劇団「A級Missing Link」です。作・演出の土橋淳志が主宰するこの劇団は、近畿大学の学生を中心として2000年旗揚げ。若手演出家コンクール2002最優秀賞を受賞しています。

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壁ノ花団「たまごの大きさ」

 劇団「MONO」所属の水沼健による演劇ユニット「壁ノ花団」公演『たまごの大きさ』が大阪の精華小劇場で開かれました(3月16日-19日)。「現在形の批評」サイトの藤原央登さんから「死者が示すもの」というタイトルで、劇評を寄せていただきました。全文は以下の通りです。大阪に続き、名古屋公演は4月14日から開かれる予定です。

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劇団八時半「完璧な冬の日」

 Wonderland はいまのところ東京中心になっていますが、各地の演劇活動も紹介したいと思っています。今回は大阪・京都・兵庫をフィールドにしているブログ「現在形の批評」主宰の藤原央登さんから、劇団八時半「完璧な冬の日」の大阪・精華小劇場公演の劇評をいただきました。「家族」と「運動」を取り上げつつ、「劇団」や「演劇」のありように迫ります。藤原さんは「振り返る私の2005」にも参加して、関西演劇の1年をまとめています。ご一読ください。
 「完璧な冬の日」は東京公演(3月16日-19日、こまばアゴラ劇場)が予定されています。言うまでもありませんが、読んでからみるか、みてから読むか、これから観劇予定の方はご留意ください。以下、全文です。

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