ポかリン記憶舎「煙の行方」

◎「存在の演劇」というフィールド 新たな演劇の地平が立ち現れてきた  中西理(演劇コラムニスト)  1990年代半ば以降の日本現代演劇を振り返ると、群像会話劇の形式でその背後に隠れた人間関係や構造を提示する「関係性の演劇 … “ポかリン記憶舎「煙の行方」” の続きを読む

◎「存在の演劇」というフィールド 新たな演劇の地平が立ち現れてきた
 中西理(演劇コラムニスト)

 1990年代半ば以降の日本現代演劇を振り返ると、群像会話劇の形式でその背後に隠れた人間関係や構造を提示する「関係性の演劇」が大きな流れを作ってきた。平田オリザや岩松了、宮沢章夫らがその代表である。2000年以降それを凌ぐ大きな流れをつくっていくのが「存在の演劇」である。「舞台上の俳優ならびにその関係性が醸し出す空気をただ見せていく」というもので、明神慈もそのひとりである。

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