北九州演劇フェスティバル2014 関連企画「劇トツ×20分」

◎20分でも「演劇」として
 柴山麻妃

劇トツチラシ 昨年度から、日本劇作家協会主催の「劇王」出場権を争って、九州地区でも「劇トツ×20分」が始まった。これは、「上演時間20分」「登場人物は3名まで」というルールのもとで作られた作品の中から、観客と審査員の投票で優勝作品を選び出すというものだ。

 3月に北九州芸術劇場で開かれた第二回目は、昨年度の稽古場での公演から小劇場へと場所が替わり(縦横一間ずつ広くなった)、より本格的な上演形態となった。今回出場したのは5劇団、優勝した劇団には北九州芸術劇場・小劇場での上演権が与えられる。審査員には「ままごと」の柴幸男氏、映画監督のタナダユキ氏。試験的な一回目に比べ、今年は全体的に作品の質も上がり見応えのある大会になった。

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劇団HIT! STAGE「Case4 〜他人と自分〜」

◎他者性の欠落
 柴山麻妃

「Case4 〜他人と自分〜」公演チラシ」
「Case4 〜他人と自分〜」公演チラシ」
 私は逃亡者。/生まれるとすぐ/私は自分の中に閉じ込められた。/あぁ、でも私は逃げ出しました。

 同じ場所にいることに/人が飽きるのであれば/同じ存在でいることにだって/飽きるのではありませんか?

 わが魂は私を探している/だが私はあちこちを逃げ回る。/魂が私を/どうか見つけませんように。

 自分であることとは牢獄/私であるとは存在せぬこと。/逃げ回りつつ私は生きてゆこう。/それが本当に生きることです。
(フェルナンド・ペソアFernando Pessoa「私は逃亡者Sou um evadido」より)

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