project サマカトポロジー「そういえば忘れてた」

 project サマカトポロジー「そういえば忘れてた」公演が新宿のタイニイアリスで開かれました(3月24日-27日)。「『ベタ寄りの不条理』な笑いと『とっても未練がましい』セリフで構成され『さほど計算しつくされてない緻密さ』を武器に暴れるエンターテイメント集団」だそうですが、今公演の評価は高いようです。
 東京と名古屋を行ったり来たりの観劇系ウェブログ「#10の観劇インプレッション」は「結論から言えば面白かった。個人的にこういうの大好き。首尾一貫したストーリーを説明するのは難しいし、あまり意味もない。ただ断片的なエピソードの積み重ねと複雑に絡み合った人間関係があり、人物相関図とか作りたくなる。でも実はその複雑さにそれほど意味がなかったりする辺りも良い」と好感を持っています。
 「休むに似たり。」は「ナンセンスな笑いと繊細な言葉が同居する不思議な手触りの芝居」と何とも言えない魅力を語っています。

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ファミリア・プロダクション「ジュヌン 狂気」(続)

 ファミリア・プロダクション「ジュヌン 狂気」公演評(3月21日掲載)に追記しました。
 曽田修司の「 ときどき、ドキドキ。ときどき、ふとどき。」、薙野信喜さんの「 福岡演劇の今」、それにBlankPaperさんの「Somethig So Right」も、「表現の力強さ」「ことばの迫力」「言葉の圧倒的な強度」に強い印象を受けているようです。
 しかし全く逆の見立てもあります。「しばいにっき」は「どこかで見たことのあるようなものばかり」と、厳しいと言うより、評価の手がかりを見出せないようです。
 


飛ぶ劇場「Red Room Radio」

 東京国際芸術祭で、北九州市を本拠地に活動する「飛ぶ劇場」の「Red Room Radio」公演(3月11日-13日、東京芸術劇場小ホール2)が開かれました。
 「男性40代オスの負け犬(笑)。職業大学講師。一応、文学専攻だがほとんど研究せず『表現法』などの授業と雑用ばかり。演劇は最近集中的に観ており、勉強中」というBlankPaperさんのサイト「Somethig So Right-東京舞台巡礼記」がこの公演を取り上げ、「ズシンと心の中に杭を打たれたような気持ちになって帰ってきた」と書いています。内容はかなりヘビーなのでしょうか。「『NYLON』や『大人計画』の終末が、どこか観客が別の世界として観られる枠に収まっているように感じられるのに対して、この芝居の終末は、なんだか他人事ではいられないところがある」とも述べ、内容に分け入っています。

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ポポル・ヴフ「ドライトマトと飛行機と裏声」

 大阪・京都を中心に関西で活動しているパフォーマンスグループ、ポポル・ヴフの「ドライトマトと飛行機と裏声」公演が大阪のアリス零番館で開かれました(3月2日)。京都橘女子大学でアーツ・マネジメントを教えている小暮宣雄さんのメールマガジン「KOGURE Journal/Express」(vol.1532、3月24日発行)がこの公演を取り上げています。同じ内容が、小暮さんの「日録」ページとwebログ「【こぐれ日乗】消えつつ残りつつ」の双方に掲載されています。

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若手演出家コンクール2004

 日本演出者協会主催の「若手演出家コンクール2004」最終審査が行われ、3月8日の公開審査で最優秀賞に佐野崇匡(東京ミルクホール)と広田淳一(ひょっとこ乱舞)の2人、観客賞に左藤慶(WANDELUNG)が選ばれました。
 早稲田大学の学生サークル主催「Review-lution! on-line」サイトが、この選考結果に異議を申し立てています。「演出家協会に物申す」(by 外山タカキ)と「納得できませんね。」(東京ミルクホール 劇評 by 井上晋平)の2本。コメントにも長文の評が載っています。公開審査会で各委員がそれぞれどう言ったかなど、詳細な紹介があれば分かりやすいのですが、演出者協会のwebサイトにも選考経過は載っていないし、「Review-lution! on-line」の東京ミルクホール公演評だけでは状況をつかみがたいのも事実です。もうすこし読む人の判断材料があると助かりますね。

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劇団無限蒸気社「BARBER OHCHESTRA」

 劇団無限蒸気社は「質の高い芸術表現を目指し地域性を生かした特色溢れる自作台本を上演し続ける事を目的に1996年愛媛県において創立」したそうです。
今年の東京芸術祭リージョナルシアター・シリーズのトップを切って、東京・池袋の東京芸術劇場小ホールで「BARBER OHCHESTRA」公演を開きました(3月2日-3日)。
 この公演に関して、葛西李奈さんからレビューをいただきました。以下、全文です。

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芸術創造館プロデュース「背くらべ」

奥に二段ベッド。舞台ばなに玄関によくみかける帽子やコートをかけるスタンド。やがてひとりの女性が、ネグリジェというかパジャマというか寝姿で出てきて、ぼんやりスタンドのもとに座り込む。と、奥で人の気配。女性は急いでベッドの上段にもぐりこんで寝たふり。男性が入ってきて少し歩きまわってからベッドに背をもたせ、煙草に火をつけようとする……とたんに煙草は止めて! 私はてっきり深夜に帰った夫と待ちかねた妻と思い込んで二人の諍いを見ていった。が、かなり経ってから男性が女性のことをお姉ちゃんと呼び出すので、えッ!

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HUSTLE MANIA「青青青!!!」 

  あんまりスポーツのこと知らない私が言うことだからアテにはならないが、ラグビーはいちばん垢抜けしない、男臭いスポーツのように思われるのだが、どうだろう。飾り気がないといえば飾り気ないから好感度が低いわけではないが、憧れからほど遠いのは確かである。お世辞にも素敵なデザインとは言えないその横縞の汗っぽいユニホームは、アメリカン・フットボールや野球のそれとちがって太ももの筋肉から下腹の脂肪まですっかり剥き出し。サッカーのユニホームも似たようなものだけれど、泥んこの量が圧倒的にちがう。スマートに走り回るサッカー選手とちがって、ボール抱えて転げたり体こごめて尻をつきだし揉みあったりするからにちがいない。第一ラグビーには、メジャ-リーグだのアジア・カップだのといった陽など全く当らない。渋谷・F・真和作、瀧澤☆孝則演出の「青青青!!!」はそういうラグビーだった、じゃない芝居だった。

以下、全文をご覧ください。


プリンアラモード鯖「DOCK’N DOCK’N」 

  「僕はフリーターです。夜間のアルバイトをして暮らしているフリーターです」――開演前のちょっとした時間に読んだ作・演出細川貴史の「鯖のたわごと」は、こんな書き出しから始まっていた。それは、バイト帰りにコンビニの前でタバコを吸っていたら、ホームレスのおっちゃんから声をかけられたときのこと。たとえそれが知人でも心の準備がなかったら「しどろもどろのこんにゃく」になってしまうという細川は「その場にフリーズ」。タバコ1本やっと渡すと一目散に逃げ出したというのだ。東京なんか出てくるんじゃなかった。これから用のないところに絶対立ち止まらないぞ。人生を投げたりしないぞ……と「あらゆる後悔をしながら」。

以下、全文をご覧ください。