岸田戯曲賞に佃典彦「ぬけがら」と三浦大輔「愛の渦」

 第50回岸田國士戯曲賞(白水社主催)の選考が1月23日行われ、佃典彦「ぬけがら」と三浦大輔「愛の渦」の2作が同時受賞しました。授賞式は4月4日(火)午後6時から東京神楽坂・日本出版クラブ会館(鳳凰の間)で開かれます。
 佃さんは劇団B級遊撃隊を主宰し、名古屋を拠点に活動。三浦さんはポツドール主宰。このところ舞台が相次いで話題になっていただけに、3月公演は動員に拍車がかかるかもしれません。

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グリング「海賊」

グリングの舞台は、私たちがぶつかる人間関係のもつれやすれ違い、その切ない瞬間をさりげなく、しかし情感を込めて描きます。そのさりげなささえもほとんど感じさせない演技と演出の熟成も、作品世界に引き込む磁力になっているのでしょう。年末に開かれた第12回公演「海賊」は、ネット上のほとんどのwebサイトが共感を込めて言及した数少ないケースだと思われます。年末回顧企画「振り返る 私の2005」でも何人かがこの舞台を「記憶に残る3本」に挙げていました。まだ取り上げる公演が今年に追いつかなくて申し訳ありませんが、ご容赦願って年末のグリング公演を追いかけます。グリングはこれを最後に1年間活動を休み、次回公演は2006年12月の予定です。見逃した人は残念。残念組のぼくも、年末を楽しみに待っている1人です。

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COLLOL「性能のよい~シェイクスピア作『オセロー』より」

1月7日のマチネに観劇してきました。
題材は悲劇なのだけれど、どこか夢見ごこちな空間。
ラストではじわじわと胸にこみあげてくるものがありました。以下、あじさいがごとくをご覧ください。


机上風景「グランデリニア」

 年明けから注目すべき舞台に出会うことができました。トリコA・プロデュース「他人(初期化する場合)」(駒場アゴラ劇場)とCOLLOL「性能のよい-シェークスピア作『オセロ』より」(王子小劇場)です。これらの作品には近く触れるとして、昨年末に開かれた机上風景の「グランデリニア」公演を取り上げました。年越しの宿題となっていたので、遅れをわびつつ掲載します

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2005年佐藤佐吉賞最優秀賞発表

 王子小劇場で開かれた公演を対象とした2005年佐藤佐吉賞の最優秀賞が3日、同劇場で発表されました。最優秀作品賞は乞局「耽餌」(たぬび)、最優秀脚本賞も「耽餌」の下西啓正さん、最優秀演出賞はひょっとこ乱舞「旅がはてしない」の広田淳一さんに決まりました。
 そのほかの主な受賞は▽最優秀主演女優賞=松岡洋子(乞局)▽最優秀主演男優賞=チョウソンハ(ひょっとこ乱舞)▽最助演女優賞=羽場睦子(無機王)▽最優秀助演男優賞=じょじ伊東(無機王)などとなっています。詳細は近く王子小劇場のwebサイトに掲載される予定です。
 同賞は2002年からスタート。王子小劇場のスタッフが選定に当たっています。


あけましておめでとうございます。

 昨年はサイトのリニューアルや執筆メンバーの増強、インタビュー欄の新設など広がりが出てきた1年でした。今年はさらにいくつかの企画を用意して、内容面の充実を図りたいと思います。観客の1人として、今年も手応えのある舞台を期待しています。