劇団上田「10ピース」

劇団員の服装が印象的で、
前から気になっていた劇団だった。
全員、白いワイシャツにサングラス、黒いズボン。
劇団員の正装なんだろうか、

チラシに掲載された劇団員は皆同じ恰好をしている。
その濃いぃ雰囲気に惹かれて
王子小劇場まで足を運んだんだけど、

上演された「10ピース」には
予想とは違う濃さがあった。

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#4.ARICAの『キャラバン』/白い空間

 たいていの劇場では、舞台の壁が黒く塗られていると思う。たとえば横浜のST Spotのように、壁が白く塗られた劇場もあるけれど、例外的なものだろう。
 ARICAの公演『キャラバン』は、ギャラリー的なスペースで上演されていて、真っ白な壁に囲まれた空間でパフォーマンスが展開していたのだけれど、この作品のテーマの核心は、この白い空間と密接な関連を持つものだったのではないだろうか。

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劇団イディオ・サヴァン「馴れあう観客」

 劇団idiot savant 公演 「馴れあう観客」が新宿・タイニイアリスで開かれました(4月7日-9日)。作・演出の恒十絲さんと俳優の朱尾尚生さんにインタビューしたのに、日程のやりくりが出来ず肝心の舞台を見逃してしまいました。残念でしたが、ネット上でレビューを読むことが出来たので、そのいくつかを紹介します。

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A級Missing Link 『決定的な失策に補償などありはしない』

この度、新しく参加させていただきます藤原と申します。関西で行われている舞台を中心に紹介してきますのでよろしくお願い致します。

さて、今回取り上げる舞台は劇団「A級Missing Link」です。作・演出の土橋淳志が主宰するこの劇団は、近畿大学の学生を中心として2000年旗揚げ。若手演出家コンクール2002最優秀賞を受賞しています。

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風琴工房「砂漠の音階」

 風琴工房の「砂漠の音階」公演が東京・下北沢のザ・スズナリで開かれました(4月5日-12日)。昨年の「機械と音楽」公演(2005年3月)は「革命後のロシアで『新しい社会・新しい芸術』に挑み続けたアヴァンギャルドの建築家にスポットを当てた」作品だったそうです。その過程で「政治がもたらした社会と個人のあいだの軋轢ではなく、革命という青春の時代を生きた芸術家たちの原初的な魅力に満ちたその創造の物語」に胸打たれ、作者の詩森ろばさんは「芸術の持つ、ゼロからなにかを生み出すエネルギー」が「やはりたったひとつの逞しい希望であることをわたしは身を持って知った」(企画書より「機械から砂漠、音楽から音階へ」)と言います。これが最新作のモチーフなのでしょう。例えば、次のような受け止め方に、舞台の手応えが表れているのかもしれません。

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デス電所『音速漂流歌劇団~燃える帝都バージョン~』

喜劇って言うか、陰気な作品って言うか、
それとも感動モノって言うんだろうか。
デス電所の『音速漂流歌劇団』ぐらい、
見る人によって見え方が変わる作品は少ないと思う。

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ドイツ座「エミーリア・ガロッティ」

 ドイツ座「エミーリア・ガロッティ」公演は、演出・演技、舞台装置・美術、照明、音楽などが溶け合って見事な舞台空間を造形しました。封建的な貞節観念と父性の相克、王侯貴族と興隆する市民階級の軋轢を扱った歴史劇は、男女の愛憎が絡み合う光と影の現代ドラマに姿を変え、私たちの胸をかきむしります。「堪能」という表現がぴったりの、味わい深い舞台でした(彩の国さいたま芸術劇場、3月19日-21日)。

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クリティック・ライン・プロジェクト(CLP)が休止

 クオリティの高い舞台批評を月2回、3年半あまり掲載してきたクリティック・ライン・プロジェクト(CLP)が3月末で休止しました。3月30日付の「休止のごあいさつ」は事実を述べるだけで、休止の理由は明示されていません。全文は以下の通りです。

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シベリア少女鉄道「ここでキスして。」

 みてすぐ、快い刺激が残っているうちにレビューを書き上げるのもいいのですが、じっくり寝かせて展開するのもまたアリでしょう。近畿と首都圏を行き来しながら幅広く芝居やダンスをみている「中西理の大阪日記」が1カ月あまり経って、シベリア少女鉄道「ここでキスして。」公演(東京・紀伊国屋サザンシアター、3月1日-5日)の評をまとめています。
 中西さんはシベリア少女鉄道の特徴についてまず、次のように要約しています。

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横浜ダンス界隈#3

 「街のあちこちにダンスが溢れる」-「横浜ダンス界隈#3」が3月29日夜、こんなキャッチコピーを掲げて、横浜・馬車道周辺の歴史的建造物や店舗、カフェ、街路など7カ所で開かれました。この催しは「これまで番外編を含め3回開催し、街とアートとの新しい関係を探るプログラム」(企画書)。今回は9カンパニーが参加しました。
 「Sato Site on the Web Side」は「ぼくは番外編を含め三回見たことになる。どれも実に面白かった。ダンスを見る場所は劇場やスタジオとは限らない、いやそうした場所じゃない方がいいことは多いのでは、という強いく思わされた企画でもあった」と場所を生かした企画を評価しています。

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