トヨタコレオグラフィーアワード「次代を担う振付家賞」に白井剛

 トヨタコレオグラフィーアワード2006の「ネクステージ」(最終審査会)が7月29日-30日の2日間、東京の世田谷パブリックシアターで開かれ、「次代を担う振付家賞」に白井剛さん( 「質量, slide , & . 」 振付、出演)が選ばれました。副賞200万円。観客が選ぶ「オーディエンス賞」は29日が康本 雅子さん、30日は遠田 誠さん(まことクラブ)の2人でした。

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シベリア少女鉄道 『残酷な神が支配する』

◎残酷すぎる人々

なにやら近頃小劇場ブームらしい。『ユリイカ』が特集を組んだのが昨年の7月、今年に入っても『スタジオボイス』6月号は「演劇入門 小劇場ガイド2006」という題で特集を組んでいる。テレビメディアにもこの余波は流れており、『劇団演技者』(CX系)という番組は、ジャニーズ事務所のタレントと小劇場の俳優達が、これまた小劇場の劇作家の戯曲を4週間に渡って上演するというもので、ふれ込みは「期間限定劇団」である。若手劇作家が小説を発表すれば文学賞にノミネートされるといった格好で、破竹の勢いで駆け上がっているように見える。見えると書いたのは、そういった動きは全て東京でのことであり、私のように大阪の地に住む者は以上に挙げた媒体からの情報を基にしてそう察するしかない。そういう訳で本当に今、小劇場がブームなのかを肌身に感じていない以上、半信半疑の面がないわけでもないが、ためしに関西の劇団で有名なものを思い浮かべてみても、それらは東京公演を行っているものばかりだというのもまた事実であり、どうやら演劇の東京一極集中化はいつまで経っても変わらないようだ。

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週刊「マガジン・ワンダーランド」を始めます。

 この8月から週刊「マガジン・ワンダーランド」を始めます。Webサイト”wonderland”(wonderlands.jp)が8月1日に2周年を迎えるのを機に、新しい展開を図ることにしました。
 Webサイトと同じように、主に小劇場を舞台にした演劇やダンス、パフォーマンスを取り上げます。発行形態はメール、いわゆるメールマガジン形式ですが、webサイトと連携し、それぞれに互いの内容が見られるように工夫します。webマガジンとメールマガジンの相互補完体制を作り、今後もインターネットで出来ることを工夫してみるつもりです。購読は無料です。

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KATHY「KATHYのお片づけ」

それぞれピンク・イエロー・ブルーのドレスと、ブロンドの髪、白い手足、そのうえなぜか顔に黒タイツ覆面姿の三人組、KATHYのパフォーマンスイベント。
KATHYアートブック発売に伴って、青山ブックセンター六本木店の一角にKATHYコーナーがつくられていました。
展示最終日の7月6日、その「お片づけ」パフォーマンスがあるということで、観に行ってみました。

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岡室美奈子早大教授のインタビュー 「ボーダレス・ベケット」

 早稲田大学演劇博物館COE演劇研究センターのwebサイトをみていたら、ベケット研究で知られる岡室美奈子教授のインタビューが紹介されてました。大学の研究者紹介ページです。タイトルは「ボーダレス・ベケット」。

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ショウデザイン舎「嘘・夢・花の物語」(空組公演)

何年前に執筆された作品なんだろう。
「『身毒丸』『桜の森の満開の下』の作者」という肩書きから、あたしは岸田理生を古典の世界の人間のように見ていた。
しかし「嘘・夢・花の物語」の生々しさはその観念を壊した。夢見る夢子さん、幸せを売る男、歌・香・調の三姉妹という名前を裏切って、登場人物たちの思惑は俗っぽく生々しい。
現代にも通じる、ではなく現代に生きる人々そのままの、時に息苦しく感じるほどの現実的な悩み。或いはその生々しさを中和するために、ことさら可愛らしい雰囲気の名詞を岸田理生さんは多用したのかもしれない。

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小劇場もフェスティバルの季節

 暑い夏が訪れると、東京の小劇場もフェスティバルの季節を迎えます。劇場側が参加団体を選択、企画する場合は、演劇への見通しや新しい才能を掘り出すセンスが自ずから表れてきます。最近はディレクターを起用して独自のコンセプトや方向を打ち出すケースも増えてきました。ラインナップを追いながら、そういうフェスティバルの特徴を見比べるのもおもしろいのではないでしょうか。

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インタビューランド #6 内野儀(東京大学大学院助教授)

インタビューランド #6 は、東京大学大学院助教授で演劇評論でも活躍している内野儀さんに登場してもらいました。内野さんは5月末に横浜赤レンガ倉庫ホールで開かれた遊園地再生事業団公演「モーターサイクル・ドン・キホーテ」のプロデューサーを務めました。この企画の由来や宮沢章夫さん(遊園地再生事業団主宰)に公演を依頼した理由などが語られています。ご一読ください。
>> インタビューランド #6「世界、いま、身体に開く演劇の試み-遊園地再生事業団『モーターサイクル・ドン・キホーテ』をめぐって」


77年企画(ごまのはえ×竹内佑×山口茜)「マリコの悪縁教室」

 ◎「執拗なヘビ年」(高木龍尋)

 1977年生まれの小劇場演劇人が集まって芝居をする……どうなるのか? かく言う私も1977年生まれである。
 作品について言う前に、少しばかり1977年生まれの思いというか、愚痴を申しあげたい。1977(昭和52)年に生まれたのは大変ビミョーなことである。一見、ラッキー7のゾロ目、おめでたいようでありながら、これがちっともおめでたくない。第二次ベビーブームから少し遅れ、ドラえもん放送開始より一年先んじて、五輪やW杯もなく、閏年でもなかった年に生まれたことの最大のビミョーさは、旧カリキュラム最後の学年、ということであった。

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モモンガ・コンプレックス「他力ジェンヌ。」

 会場となった桜美林大学はずいぶん遠い。東京の西郊外から電車を乗り継いで2時間近く。JR横浜線淵野辺駅からバスでキャンパスに着いたけれど、集合場所に関係者らしき人影が見あたらない。広いキャンパスをうろうろしてやっと会場にたどり着いたら、バス停前に戻ってほしいと言われてとぼとぼ逆戻り。しかし困惑と苦労の甲斐がありました。モモンガ・コンプレックスのパフォーマンスを目の当たりにして気持ちが軽ろやかになりました。

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