2006-12 | 2007-01 | 2007-02
[ニュース&報告]
 横浜市と舞台芸術NPOが昨年末に開設した「急な坂スタジオ」がレジデント・アーティスト(RA)を公募しています。募集人員は1人。稽古場を今年4月から2年間優先的に無償で使用できるほか、設立時からRA として活動している矢内原美邦(ニブロール)、岡田利規(チェルフィッチュ)、中野成樹(フランケンズ)らとの交流や、公開ワークショップなどを通じて幅広い活動に参加できるなど、可能性を試そうとする演劇・ダンスグループにとって、新たな展開を図る機会になりそうです。
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2007/01/29 13:09 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎コントロールを遊ぶむき出しの時間
 木村覚(ダンス批評)

 大橋可也の作品が見る者を唖然とさせるとき、そこには独自の「時間」が出現している。だからぼくにとって、大橋は時間の作家である。観客をもてなす何らの物語も、舞台上の人物による自己告白もなく、経過する時間。受け身の観客に満足を与えるイリュージョンのヴェールはあっさりはぎ取られ、むき出しでからっぽな、裸の時間が、劇場の閉じた空間に放り出される。
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2007/01/27 23:40 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎この一言を言うために-「世界はこの場所で、お互いに繋がる」
 高木龍尋(大阪芸術大大学院助手)

「チェックポイント黒点島」公演チラシ
 かつて私は大学の文芸創作の授業で、今は退職されてお会いする機会もなくなってしまったけれども、今なお健筆を揮っておられる小説家の先生にこう伺ったことがある。
「この一言、この一行を書きたいがためにながなが書くことがあります。これも悪いことではありません」
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2007/01/27 01:22 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
 1.「静かな演劇」とらくだ工務店
 堤広志(演劇・舞踊ジャーナリスト)

「幸せのタネ」公演チラシ
●変節の年だった2006年
 昨年(2006年)は、小劇場界にとって変節の年だったのではないかと私は考えている。それは奇しくも若手劇団の登竜門である二つのフェスティバル-パルテノン多摩小劇場フェスティバルとガーディアン・ガーデン演劇フェスティバル(GGフェス)-が、ともに休止となったことに象徴されるだろう。一般的には無名に近い若手の小劇団が知名度や評価を獲得していく上で、こうしたフェスティバルはとても重要な機会である。しかし、そのステップアップのための檜舞台も、経済不況からくる劇場施設の移譲や方針転換から、近年は減少傾向にある。こどもの城「青山演劇フェスティバル」、グローブ座「春のフェスティバル」、新宿シアターサンモール「コマーシャル・サーカス」等が次々と開催を取り止め、最後まで残っていたこの二つのフェスティバルも、今また休止に至ってしまった。
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2007/01/25 17:24 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[ニュース&報告]
20世紀ダンス入門講座チラシ
 ダンスはとらえがたいと折にふれ言われます。基本的にせりふがなく、身体を手がかりにするしかないけれど、確かにその動・静の文脈が分からないと戸惑ってしまいます。そこで20世紀初めのダンスムーブメントから現代日本のシーンまで、ダンスはもちろん演劇、音楽、美術などに詳しいゲストを迎えて送る中身ぎっしりの講座が始まります。「超詳解20世紀ダンス入門」。2月の週末5日間に集中して計8回。実演家のデモや映像資料も交えて構成・レクチャーするのは、ダンス批評を手掛ける木村覚さん。主催は横浜・STスポット。会場は、年末にオープンした「急な坂スタジオ」です。料金は1回1500円、8回通しで5000円。申し込みはSTスポット(電話045-325-0411)またはwebサイトから。
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2007/01/23 12:18 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[ニュース&報告]
 第51回岸田國士戯曲賞(白水社主催)の選考会が1月22日、東京・神楽坂の日本出版クラブ会館で開かれ、今回は授賞作なしと決まりました。該当作がなかったのは2002年以来5年ぶり。  選考委員は井上ひさし・岩松了・鴻上尚史・坂手洋二・永井愛・野田秀樹・宮沢章夫の7人ですが、今回井上委員は欠席。
追記:「選評」が白水社のwebサイトに掲載されました。選考委員のことばをじっくり読むことができます。
http://www.hakusuisha.co.jp/kishida/review51.php
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2007/01/23 12:05 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎布団の奥に広がる宇宙 普遍性への通路としての自己パロディ
 柳澤望

「さよなら僕の小さな名声」公演のチラシ
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 五反田団の新作『さようなら僕の小さな名声』では、台本と演出を手がける前田司郎本人が自分役で舞台に登場する。岸田戯曲賞の候補になりながら受賞を逃した(二回も)という経験を踏まえた物語が始まる。
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2007/01/19 19:43 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎ 「演劇をやってほしい」という熱い周囲の期待を、岡田利規はどのように裏切ることが可能か?
 森山直人(京都造形芸術大助教授)

「エンジョイ」公演チラシ
 “verisimilar”という英単語がある。「迫真的」という訳語をあたえられたりもするが、もともとは“very similar”、つまり、「非常によく似ている」「本物そっくりである」という意味である。
 いまや「リアル」という言葉が、あまりに手垢にまみれてしまったとすれば、「本物そっくりである」というこの単語の切り口は、岡田利規(チェルフィッチュ)が、近年高く評価されているその一端を確実に言い当てていると言える。
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2007/01/18 17:56 KITAJIMA Takashi | 5 comments | 0 Trackback

[河内山シモオヌ]
小見出し
・「エンジョイ」の前に
・動詞enjoyのこと
・「エンジョイ」のエンジョイ
・のしてくる配慮
・あとがき


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2007/01/16 22:14 河内山シモオヌ | | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎共時的構造を重ねて「歴史」を提示する 平田版「桜の園」の予感も
 中西理(演劇コラムニスト)

 平田オリザによる「ソウル市民」3部作は非常に興味深い舞台であった。この3部作はそれぞれが独立した作品でありながら、あきらかに同一の形式(最後に明らかに不条理なことが起こって終わることなど)が変奏を加えながら反復されるという特異な構造を持っている。そして、その形式性がちょうどクラシック音楽における交響楽がそうであるようにそれぞれ独立した音楽としてのまとまりをそれぞれの楽章が持っているのにその形式がひとつのかたまりとしての一体感を与えるというような構造を持つ、ここにこの3部作の大きな特徴があった。
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2007/01/12 23:53 KITAJIMA Takashi | 1 comment | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎成熟と喪失-舞台表現と「歴史」との困難な“出会い”
 松本和也(近・現代演劇研究)

 2006年、「歴史研究の中でも、帝国主義と植民地主義をめぐるテーマほど、人間の熱意と感情を刺激するものはない。」というマーク・ピーティーの言葉を実証するかのように、平田オリザが『ソウル市民 昭和望郷編 Citizens of Seoul 1929:The Graffiti』を新作として書き下ろし、『ソウル市民 Citizens of Seoul』・『ソウル市民1919 Citizens of Seoul 1919』と併せて『ソウル市民』三部作の連続上演を行ったことは、演劇界で小さからぬ話題となったものでした。『その河をこえて、五月』のような、韓国との国際交流プロジェクトを2度も成功に導いた平田オリザですから、話題性ばかりでなく観客の期待も高く、青年団らしからぬ(といってよいのでしょう)「完売」公演が続出し、追加公演もうたれたようです。
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2007/01/12 18:26 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎重層的な時間と空間を埋め込む代表作
 今井克佳(東洋学園大助教授)

公演プログラムの表紙
 2005年12月にシアタートラムで、フレデリック・フィスバック演出の「ソウル市民」を観た。そこではすでに今回の「青年団」による「ソウル市民」三部作予告の仮チラシが配布されていたが、そこに「本物は一年待ってください」というような意味のキャッチコピーが使われていて、「なんと傲慢なことよ」と記憶に残っていた。が、なるほど、今回の三部作を並べて観ることができたのは貴重な体験であり、あながちあのキャッチはおおげさというわけではなかった気がし始めた。
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2007/01/11 21:42 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎「器用な指先」が生んだ演劇性 劇作の王道を踏み、意外なまでにクラシカル
 谷賢一(演劇ユニットDULL-COLORED POP主宰)

青年団第52回公演チラシ
 1990年代初頭、現代日本演劇の静かな破壊者として現れ、シーンを大きく揺さぶった平田オリザだが、1982年生まれの自分は深夜のNHK-BS2で初めて彼の芝居を観たとき、「何だか地味なことやってるなぁ」とひどく冷淡だったことを覚えている。これは演劇である必要があるんだろうか、とも。
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2007/01/11 16:20 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[ニュース&報告]
 舞踊、ダンス、バレエ、舞踏、パフォーマンスなどの身体表現を論じる批評誌「コルプス」(Corps)が1月25日に創刊されます。A5判96ページで季刊。定価500円。誌名はラテン語で「身体」の意味だそうです。
 創刊号特集は、生誕100年を迎えた舞踏家「大野一雄」です。バレエ中心の雑誌はいくつも発売されていますが、コンテンポラリー・ダンスや舞踏など身体表現全体を視野に入れ、批評に絞った雑誌として貴重なメディアになりそうです。
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2007/01/05 16:57 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[ニュース&報告]
 東京国際芸術祭2007が2月1日から3月30日までの2か月間、東京のにしすがも創造舎を中心に開かれます。国際的なつながりや社会性を強く意識して、今年もアメリカ現代戯曲のドラマリーディングを続け、中東シリーズではレバノンから世界のアート界に旋風を巻き起こすアーティスト、ラビア・ムルエによる世界初演の新作をプロデュースするほか、チュニジアのファミリア・プロダクション(「囚われの身体たち」)、ウズベキスタンのイルホム劇場(プーシキン原作「コーランに倣いて」)、アイルランドのドルイド・シアター・カンパニー(J・M・シング作「西の国のプレイボーイ」)を招聘。国内ではレジデントアーチストの倉迫康史、阿部初美、高山明(ともに演出家)の作品を提供します。
 またベケットの生誕100年を記念して、彼のラジオ台本2作品をチェルフィッチュの岡田利規と阿部初美の2人が公開収録し、ネットラジオで配信する試みも話題を呼びそうです。
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2007/01/02 11:29 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[ニュース&報告]
 あけましておめでとうございます。
 東京は穏やかなお正月でした。みなさまはいかがお過ごしでしたか。
 マガジン・ワンダーランドは3度目の新年を迎えることができました。ここまでこれたのは、みなさまのご協力の賜物です。心から感謝します。
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2007/01/01 23:49 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback