2007-03 |
2007-04 |
2007-05
◎揺らぐ「主体性」を取り込み楽しむ 演技の「質」を高めた舞台
松井周(青年団、「サンプル」主宰)
平田オリザの作品をフランス人のロアン・グットマンが演出した『別れの唄』を観て、「現代口語演劇」について考えてみたいと思った。
>> more
2007/04/29 13:13 KITAJIMA Takashi |
0 comments |
0 Trackback
◎異文化摩擦の齟齬をコミカルに、そしてリアルに
片山幹生(早稲田大学非常勤講師)
平田オリザの新作だが、フランスの地方都市にある国立演劇センターから委嘱された作品であり、当初からフランスの劇場、フランス人観客のために構想された作品であることは強調しておく意味はあるだろう。言語芸術である演劇ジャンルにおいて、使用言語の異なる国・地域の人間に新作を委嘱することはかなり異例であるように思われるからだ。今回の委嘱は、平田の劇作家としての資質が言語を超えた普遍的なものであることをフランスの演劇人が認めたことを示している。
>> more
2007/04/27 22:47 KITAJIMA Takashi |
0 comments |
0 Trackback
◎東京で見る月も、パリで見る月も
中村隆一郎(「演劇時評」サイト主宰)
平田オリザがティヨンヴィル・ロレーヌ国立演劇センターの依頼で、フランス国内における公演を前提に書いた。旅回りはすでに始まっているが、途中東京で五日間だけ上演されたもの、このあとパリなどでの公演が待っている。演出のロラン・グッドマンはこの劇場センターの芸術監督のような立場にあるようで、平田とは青年団の「国際交流プロジェクト」で何度も共同作業の実績がある。
>> more
2007/04/27 22:40 KITAJIMA Takashi |
0 comments |
0 Trackback
埼玉県の
富士見市民文化会館キラリ☆ふじみが、自主制作する芝居の演出家と出演者を公募しています。若手演出家に機会を提供する「キラリ☆ふじみで創る芝居」は今年、シェークスピアの「ロミオとジュリエット」を取り上げ、3人の演出家により幕ごとに異なる演出で上演。その中から1人の演出家を選出し、来年度に作家阿部和重さんの芥川賞受賞作「グランド・フィナーレ」の演出を依頼することになりました。この4月から平田オリザさんのあとを継いだ生田萬芸術監督の新しいプロジェクトで、夏には10人前後の出演者をオーディションで選び、来年2月に「ロミオとジュリエット」を上演する予定です。
演出家コンペの公募締め切りは5月1日。来週に迫っています。詳細は、
キラリ☆ふじみのwebサイトをご覧ください。
プロジェクトの狙いなどは、生田萬さんのインタビュー(「
インタビューランド#7」)に掲載されています。
2007/04/25 23:12 KITAJIMA Takashi |
0 comments |
0 Trackback
国際交流基金のwebサイト「日本の舞台芸術」のアーチストインタビュー・ページに、青年団の平田オリザさんが登場しています。ページの掲載が3月23日なので、紹介が1カ月遅れになってしまいました。平田さんは「現代口語演劇」を唱えて現代演劇の新しい理論化作業の先頭を切り、劇作家、演出家、民間小劇場の経営者、公立ホールの芸術監督、大学の教授など多面的に活躍しています。また韓国、中国、フランスとの共同制作などにも積極的に取り組んでいるのはみなさんご存じの通りです。聞き手は、演劇評論家の扇田昭彦さん。「現代口語演劇」のポイント解説のほか、日仏合同公演「別れの唄」が成立する経過や、来年以降に予定される新作品の話など、盛りだくさんの内容になっています。
・
現代演劇界のニューオピニオンリーダー平田オリザに聞く(聞き手:扇田昭彦)
2007/04/23 23:15 KITAJIMA Takashi |
0 comments |
0 Trackback
◎応用可能なフォーマットとしてのゲーム
伊藤亜紗(ダンス批評)
ふだんダンスばかり見ているせいか、たまに音楽のライブにいくと楽器が武器(ウェポン)にみえる。なにしろステージ上の人間が体に尖ったものをくくりつけていたり、バリケードみたいにドラム缶状の物体に囲まれているのが新鮮だ。しかも、それらの物体は発砲する。弾丸ではないから安全なのではあるが、あちこちで人が人に向かって対人シューティングしてる。「音」という玉を、どんなリズムで、どんなタイミングで、どんな強さで、発砲するか。最適な解は刻一刻と変化し、すべては相手の出方次第だ。もちろん隙をついて攻撃もしかける。楽器という武器をかまえた演奏者が、「音楽」というシューティング・ゲームのプレイヤーにみえてくるのだ。
>> more
2007/04/20 16:16 KITAJIMA Takashi |
0 comments |
0 Trackback
◎「気配」をホラーに変える演劇 観客も不安や怯えとシンクロ
木俣冬(フリーライター)
気配の演劇だなと思った。
Jホラーというジャンルがブームになって久しいが、その代表格の『女優霊』を“気配の恐怖”だと中田秀夫監督は当時解説していたと記憶する。そもそも、日本人は日本家屋の突き当たりの薄暗い納戸や階段の上など、そこに何かが潜んでいるようなコワサ、どこかからのぞかれているかもしれないコワサに敏感だ。日本人特有の民俗感をくすぐることでJホラーは巨大なムーブメントとなった。
>> more
2007/04/19 11:07 KITAJIMA Takashi |
0 comments |
0 Trackback

宮城聰・新芸術総監督
「Shizuoka春の芸術祭2007」が5月3日から6月30日まで静岡芸術劇場や舞台芸術公園で開かれます。今年度は、フランス、イタリア、リトアニア、ロシア、中国、インドなどから10演目、国内からは金森穣が率いるダンスカンパニーNoism07の最新作「
Play2Play-干渉する次元」などのほか、鈴木忠志・前芸術総監督が「
別冊 別役実『AとBと一人の女』より」(5月3日、5日)などの2作が特別上演されます。
>> more
2007/04/17 13:16 KITAJIMA Takashi |
0 comments |
0 Trackback
◎表現形式の実験+面白い発見のある楽しめる作品に
宮沢賢治の作品を3つの団体がそれぞれの演出でリーディングするこの企画、その中で大岡淳演出による『セロ弾きのゴーシュ』を観た。リーディング公演。しかも超メジャーな作家の作品ということもあって、あまり楽しい公演ではないだろうと思っていたのだが(失礼)、観てみると予想に反し、面白い発見のある舞台だった。
>> more
2007/04/17 11:04 小笠原幸介 |
0 comments |
0 Trackback
早稲田大学と立教大学で、シェークスピアに関する公開講座が相次いで開かれます。
まず早稲田では4月21日(土)、『タイタス・アンドロニカス』(蜷川幸雄演出)に出演の俳優吉田鋼太郎さんが「
シェイクスピアへの実践的アプローチ 読むのとやるのとは大違い~ミニワークショップを通じて~」のタイトルで講演。『ベニスの商人』『コリオレイナス』『十二夜』『マクベス』などの一部を実際に演じながらシェイクスピアの万華鏡的な面白さに迫るそうです。午後1時から文学部キャンパス36号館382教室で。
>> more
2007/04/16 20:33 KITAJIMA Takashi |
0 comments |
0 Trackback
◎SPAC「別冊 別役実 -『AとBと一人の女』より」
大岡淳(演出家・演劇批評家)
この3月31日をもって、演出家・鈴木忠志が(財)静岡県舞台芸術センター(SPAC)芸術総監督を退任した。彼の監督時代の最後の演出作品となったのが、この『別冊 別役実 ―「AとBと一人の女」より』である。若干のテキレジと、演出上の工夫が施されているとはいえ、基本的には、戯曲『AとBと一人の女』をストレートに演出した作品である。
>> more
2007/04/15 21:33 KITAJIMA Takashi |
0 comments |
0 Trackback
◎分厚い下塗りの上に描かれる牧歌的笑劇
片山幹生(早稲田大学非常勤講師)
アイルランドの西北部の寂れた漁村を舞台とする牧歌的笑劇。『西の国のプレイボーイ』を見た印象を一言で表現すればこうなる。ダブリンでの初演時(1907年)にそのスキャンダラスな内容ゆえに暴動騒ぎになったことが不思議に思えるほど他愛ない話なのだ。観客の視覚に強く訴えるような斬新なスペクタクルもあるわけでもないし、意外性のある仕掛けが演出で用意されているわけでもない。しかしその古典的様相の穏やかさにも関わらず、この作品は私を大きな演劇的感興で満たすものだった。この芝居に私が感じた面白さと充実感は何に由来するのだろうか? 上演を企画した東京国際芸術祭(TIF)のウェブページ上の資料、芸術祭事務局から提供していただいた字幕原稿、および戯曲の原作および翻訳などを読んで上演舞台をじっくり反芻し、その魅力の源泉について考察してみたい。
>> more
2007/04/14 01:58 KITAJIMA Takashi |
0 comments |
0 Trackback
ご無沙汰しております。
かなり久しぶりの登場です。
公演から半年も経過していて恐縮ですが
ずっと心に残っていた仏団観音びらきの
第6回公演「宗教演劇」の劇評を執筆しました。
初めて仏団を観たときの
エピソードも含めて書き出してみました。
読んでいただけたら嬉しいです。
>> more
2007/04/14 00:20 葛西李奈 |
0 comments |
0 Trackback
◎KUDAN Project 「美藝公」
鈴木麻那美
脚本・演出:天野天街の二人芝居。
「くだんの件」「真夜中の弥次さん喜多さん」に続き、三作目にして最終章とのこと。
原作は筒井康隆。
舞台は映画産業中心の社会。スーパースターの美藝公。
…という設定を原作から拝借した、あくまで天野ワールドな舞台。
>> more
2007/04/12 21:30 KITAJIMA Takashi |
0 comments |
0 Trackback
「インタビューランド」コーナーに久しぶりに新しい演劇人が登場しました。この4月から富士見市民文化会館キラリ☆ふじみの芸術監督に就任した生田萬さんです。
生田萬さんは「ブリキの自発団」という風変わりな名前の劇団を率いて1980-90年代の小劇場シーンで活躍しました。アメリカのSF作家フィリップ・K・ディックの影響を受けた作品を次々に発表し、「過去はいつも新しく、未来は不思議に懐かしい」というフレーズは鮮烈な印象を残しています。最近は劇団活動を休止していたはずなのに、どんなきっかけで芸術監督に転身したのか、なぜ地域の公共ホールを拠点にするのかなど、現代演劇に対する希望と構想を率直に語ってもらいました。
>>
2007/04/10 23:35 KITAJIMA Takashi |
0 comments |
0 Trackback
◎主題と変奏のシフトで複数化された物語
中村昇司(雑誌編集者)
きみをあらいながせ。
そのタイトルを聞いて、おかしな言葉だな、と思った。主体と客体がねじれているような違和感がある。きみをあらいながす、のであれば丸く収まったのだが、ここには「きみ」をあらいながすべき「私」(あるいは「きみ」)以外に、もうひとり私にそれを促す私がいる。「きみ‐私1」の関係から「私1‐私2」に、途中で主客がシフトしている。独白か、対話かも知れない、ちょうど曇った鏡に言葉を掛けるような彼此の不確かさをもつ、あやうい言葉だ。
>> more
2007/04/07 21:15 KITAJIMA Takashi |
0 comments |
0 Trackback
舞台美術展2007が15日まで、東京・世田谷文化生活情報センターで開催中です。日本舞台美術家協会(JATDT)主催でほぼ4年ごとに開かれる企画展で、「舞台美術市場」コーナーには舞台装置、舞台衣装、基になったデザイン画、映像など約100点が展示されています。
今回は初の試みとして「舞台美術屋台村」と名付けた連続シンポジウムで、小劇場を中心に舞台美術の仕事の現状や課題を話し合います。
舞台美術市場は世田谷文化生活情報センター生活工房(キャロットタワー4F)で開かれます。入場無料。
舞台美術屋台村は同5Fで午後6時-8時(第7回のみ午後5時から)。一般入場料は各回500円。主な内容は次の通りです。詳しくは、「JATDT 舞台美術展2007」webサイトをご覧ください(
http://homepage.mac.com/oshimas/id/)。
>> more
2007/04/06 15:33 KITAJIMA Takashi |
0 comments |
0 Trackback
◎今、欲しいのは浮く力。次に欲しいのは、
村井華代(西洋演劇理論研究)
1999年以来、(財)地域創造と東京国際芸術祭(TIF)が続けてきたリージョナルシアター・シリーズ。「東京以外の地域を拠点に活躍し、地域の芸術文化活動に貢献している若手・実力派劇団を紹介する企画」(公演パンフより)である。これまでは複数の地方劇団の出張公演のような形だったが、今年度は企画を一新し、「リーディング部門」と「創作・育成プログラム部門」の二部門制となった。前者に参加した団体の中から特に選ばれた一名の作家もしくは演出家が、後者において翌年度TIFでの舞台上演のスカラシップを受けることができるという仕組みだ。俳優やスタッフは在京劇団の中から招集、しかもベテラン演出家がアドバイザーとして後方支援してくれるという。(財)地域創造とTIFは「より質の高い創造的な演劇と芸術文化環境づくりを地域で推進し、全国に発信していくために」(同上)方針を一新したとのこと、それにしても選ばれた当人にとっては夢のチャレンジだろう。
>> more
2007/04/06 03:25 KITAJIMA Takashi |
0 comments |
0 Trackback
すでに掲載している吾妻橋ダンスクロッシング「
The Very Best of AZUMABASHI」(木村覚)とク・ナウカ「
奥州安達原」(田中綾乃)の公演評に写真を追加しました。いずれも舞台のようすがよく掴める出来映えだと思います。提供していただいた主催側のご協力に感謝します。念のためですが、これらの写真や画像の著作権は撮影者や主催団体にあります。転載など使用希望の際は必ず許諾を得てください。ほかの公演評に掲載した写真なども同様です。無断使用は禁物です。
2007/04/04 17:30 KITAJIMA Takashi |
0 comments |
0 Trackback
◎徹底したドライな視線
バカバカしい。なんともバカバカしい。観劇しながら常に思ったことである。それは、今年で三年目を迎える若い劇団にありがちで、挑発的でポップなチラシに充満するふざけ具合の通りの印象なのだが、その徹底的なバカバカしさが最高でしかも意外にしたたかな手つきをしていることにちょっと驚かされたのだ。それがこの劇団のいつものスタイルで且つ実力によるものなのかは初見であるが故に判然としない。舞台をから感得したこととは、キャラ作りは達者でも演技のアンサンブルという面ではお世辞にも決して上手いとは言えない俳優、我々若い世代の虚構のノスタルジックを喚起させて止まない布施明や尾崎紀世彦といった昭和歌謡の劇中使用、演劇的約束事を平気で異化せんがためのパロディと映像を用いたギャグ(『となりのトトロ』の、雨の日にカンタがサツキに傘を貸すシーン映像にアテレコすることで生じるズレた笑い等)である。こういったくだらなさが全編とおして速射砲のように繰り広げられるダイナミズムさに私はとにかく底知れぬパワーを皮膚感覚で体験したのだ。俳優達と共に汗を流すほどに熱さが充満した要因は確かに気候だけによるものではなかった。
>> more
2007/04/04 07:50 藤原央登 |
1 comment |
0 Trackback