「特別寄稿」の記事を10件ずつ表示します。
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◎新たな「桜姫」の世界を紡ぎ出す 現代版と歌舞伎版が共鳴して
-コクーン歌舞伎15年目の挑戦-
田中綾乃
1994年、コクーン歌舞伎第一回公演『東海道四谷怪談』を初めて観た時の興奮は、いまだに忘れられない。バブル崩壊後、小劇場系の第三世代と言われた劇団が次々と休止、解散していく中で、90年代に入ると演劇界全体が方向性を見失い、停滞していたように思われる。そのような中で、現代劇の劇場であるシアターコクーンに登場したコクーン歌舞伎。本水を使い、抑制された身体の中にも溢れ出る歌舞伎役者たちのエネルギーを目にした時、そこには私がこれまで観てきた「歌舞伎」とは異なる歌舞伎があった。しかも、その当時、シアターコクーンの芸術監督であり、オンシアター自由劇場の演出家串田和美と歌舞伎役者たちとのコラボレーション(二回目以降は串田が演出を担当)である。千秋楽では、オンシアター自由劇場のメンバーがジャズを演奏する中、歌舞伎役者が立ち廻りを行った。観終わった後、興奮冷めやらぬ私は、Bunkamura内の公衆電話から俳優の友人に急いで電話をかけた。「コクーン歌舞伎、すごい舞台を観てしまった!! これから演劇が変わるよ!!!」と。
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2009/09/10 20:18 編集部 |
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◎ <シニフィアン=音> としての言葉で表す物語の根源
田中綾乃(東京女子大非常勤講師)
ク・ナウカはやはり面白い!! 2007年2月27日、『奥州安達原』の千秋楽。ク・ナウカ俳優たちの漲る身体を前に、私は喝采の拍手を送りながら、そう確信していた。千秋楽ということもあって、4回のカーテンコール。舞台も客席も一体となって祝福の拍手に包まれた。
では一体、ク・ナウカのどこが面白いのか・・・? それは、月並みだが、ク・ナウカという集団が最後まで<演劇なるもの>の可能性を極限まで追求した、ということに尽きるだろう。
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2007/03/17 11:11 KITAJIMA Takashi |
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◎「待つ」ことの希望と救済
田中綾乃
今年は、ベケット生誕100年ということで、ベケットに関するシンポジウムや公演が数多くなされている。その中でも、9月末にシアタートラムで上演された『エンドゲーム』は、連日立ち見がでるほどの盛況であった。
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2006/11/16 12:33 KITAJIMA Takashi |
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◎ク・ナウカの<様式美>にみられる根源的なもの
田中綾乃(東京女子大学非常勤講師)
「わたしは今もなおあの『トリスタン』と同じように危険な魅惑力をもち、同じように戦慄をさそって、しかも甘美な無限性をもつ作品を、見いだすことはできない-あらゆる芸術の中にそれを探したが見いだすことはできない」 ニーチェ『この人をみよ』(手塚富雄訳、岩波文庫 p60)より
ク・ナウカの魅力とは、一体何なのだろう・・・? 2001年の『トリスタンとイゾルデ』(2001年10月12日-18日、青山円形劇場)を観終わったあと、すぐに浮かび上がった私の疑問はそれであった。と言うのも、長年、ク・ナウカに魅了されてきた私だったが、2001年の『トリスタンとイゾルデ』は、まったくもって魅力を感じることができなかったからである。それから5年経ち、今年の夏、再び『トリスタンとイゾルデ』が上野の杜に蘇った。以下、初演と再演を比較しながら、ク・ナウカの魅力を考えていきたい。
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2006/09/08 00:00 KITAJIMA Takashi |
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