「特別寄稿」の記事を10件ずつ表示します。
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◎充実した環境、日本を圧倒 韓国演劇見学記
鈴木アツト
「日本の小劇場より、韓国の小劇場のほうが進んでるよ」
韓国人の友人からこんなことを言われた。これがイギリス人から言われたのならよくわからなくても納得してしまっただろう。そうかイギリスは進んでるんだね。なるほどね。って。悲しいかな、僕の中にも偏見はある。日本がアジアで一番だと思いたいのだ。でも、もし韓国の小劇場が日本のそれより進んでるのだとしたら何が進んでるのだろう? つい気になってしまった。だから実際に見てくることにした。年末に。韓国の演劇を。韓国の小劇場を。というわけで、2009年12月21日から一週間だけ韓国に滞在し、かの地のお芝居や稽古、劇場を自分の目で見てきた。だからこの原稿はその一週間のレポートである。
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2010/01/21 15:49 編集部 |
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◎家族の解体から新しい人間関係へ 女優と楽屋をモチーフに
鈴木厚人(劇団印象-indian elephant-主宰、脚本家、演出家)
座・高円寺のこけら落とし公演「化粧」と、シアタートラムのシスカンパニー公演「楽屋」が、ほぼ同じ時期に上演されていたのは、僕にとっては嬉しい偶然だった。どちらも“楽屋”が舞台で、“女優”をモチーフにした芝居であり、チラシも“化粧”をしている女優の写真。しかも、名作と呼ばれている戯曲の何度目かの再演(「化粧」の初演は1982年、「楽屋」の初演は1977年)と、共通点の枚挙に暇がない。もちろん、「化粧」は一人芝居であり、「楽屋」は女優四人の芝居だから、そこのところは大きく違う。ストーリーだって全然違う。観劇後の僕の満足度(つまり、僕が感じた芝居の出来)だって、180度違った。しかし、その違いをつぶさに見比べると、太いつながりを感じずにはいられなかった。
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2009/06/28 14:32 編集部 |
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◎瑞々しさが光る冒頭の冴え 戯曲から読み取った確信的な演出
鈴木厚人(劇団印象-indian elephant-主宰/脚本家/演出家)
新宿のタイニイアリスで上演された快楽のまばたきの公演「星の王子さま」はとても刺激的な舞台であった。「星の王子さま」は、寺山修司の戯曲で、かの有名なサン=テグジュペリの「星の王子さま」を下敷きに書かれたものだった。男装の麗人に連れられて、点子という女の子が、うわばみ(=大蛇)の老女が経営するホテルにやってくる。そのホテルには夜空からたくさんの星が集められていて、星のいくつかは人間の女(しかもレズビアンやおなべ)になって突然踊り出す、といういささか荒唐無稽な設定である。
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2009/05/08 21:47 編集部 |
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◎見切れが生み出した舞台の陰と陽 何を見せられ何を見せられなかったか
鈴木厚人(
劇団印象-indian elephant-主宰/脚本家/演出家)
見切れという演劇用語がある。僕の愛読書「きれいなお姉さんのための演劇用語辞典」によると、「俳優の演技や舞台装置が客席から見えない状態になっていること」、と書いてある。不思議である。観客が舞台を見ていても、見えない状態。つまり、演出家に隠されている状態。それが見切れ。まあ、暗転だけで場面転換のないリアル系演劇の、具象的な舞台美術なら、セットがしっかり建て込まれている分、隠せる場所もたくさんあるから、とりたてて見切れに注目することもないのだが、抽象的でシンプルな舞台美術だと、話は変わってくる。例えば、野田秀樹の「THE BEE 日本バージョン」。巨大な紙が一枚、天井から吊るされている、ただそれだけの舞台美術。そこには、どんな見切れがあったのか。演出家によって何が隠されていたのか。観客は何を見せられ、何を見せられなかったのか。一枚の紙が生み出した舞台の陰と陽をレポートしたい。
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2007/07/14 11:51 KITAJIMA Takashi |
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◎内輪的エンターテインメントへの欧米か!的ツッコミ
鈴木厚人(劇団印象-indian elephant-主宰/脚本家/演出家)
たとえば、「野田版鼠小僧」の歌舞伎座に建て込まれた江戸八百八町の巨大な町並みが、突然動き回り出す興奮。たとえば、「透明人間の蒸気」の十数人の役者が、奥行き50メートルの新国立劇場の舞台を、全速力で客席に向かって走り込んでくる興奮。でっかいものを、ただ回すだけで面白い。だだっ広いところを全力疾走するだけで面白い。いつだって「彼」がつくるのは、メッセージがあふれた舞台。それもメッセージが言葉だけじゃなく、動く空間、動く役者によって観客に届けられる芝居。でも、2006年12月14日に僕が見た、「彼」の新作舞台「ロープ」は、ただ面白いものを見たいと思う、無知な観客の無邪気な期待を裏切る、言葉という名のメッセージにあふれた舞台だった。
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2007/02/02 13:11 KITAJIMA Takashi |
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