特別寄稿」の記事を10件ずつ表示します。
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[特別寄稿]
◎泥まみれの舞台 「他者」意識さす蜷川演出
 木俣 冬

「真田風雲録」公演チラシ
 彩の国さいたま芸術劇場大ホールのロビーに入ると、正面にある客席への扉は閉ざされている。代わりに、向かって右にある客席脇の廊下を通るようにと誘導される。次に階段を降りる。どこに向かっているのかよくわからない(実は楽屋と舞台袖をつなぐ通路)が、案内に従って歩いていくと、やがて、階段状になった仮設の客席にたどり着く。こういう迷路のような仕掛けは、アングラ演劇の野外劇を思わせる。
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2009/11/05 16:09 編集部 | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎澱んだ世間、汚物が逆流 暗闇の中に一筋の光も
 木俣冬

「暗黒地帯」公演チラシ
 舞台の壁面に、細いパイプが一面に張っている。場面転換は、この壁面に、
章の数字を幻想的に映すことで理解できる。
 薄暗い舞台に、時折、ゴボッゴボッと不快な音が響く。
 やがて、この音は、マンションの下水がうまく機能せず、逆流している音だということがわかる。この音のように汚物がうまく流れていかない気持ちの悪さが、芝居の通奏低音となっている。
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2009/10/11 17:17 編集部 | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎演劇への果敢な挑戦に熱くなる 女中部屋の密室劇で2・26事件を描く
 木俣冬(フリーライター)

「デマゴギー226」公演チラシ
 なんて隙のない鮮やかな作戦!
 冒頭から最後まで、演出家・竹重洋平の指揮に魅入られた。今更ながらorganize が団体を組織することであり、芸術を構成することでもあることを体感させてもらった。
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2009/05/23 10:57 編集部 | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎ことばとからだが生成する「幸福な空間」
 木俣冬(フリーライター)

「My space, のようなので。」公演チラシ
 新しそうな白く清潔なホールの中に入ると、アクトスペース上の中心にはマトリョーシカが2体飾ってある。その後ろには、上下に2体のマシーンが向き合って置かれている。ピッチングマシーンのようなもので、それぞれが投げたボールは、見事に相手のマシーンの受け口に入り、受けたボールが循環してまた投げられるという仕掛けになっている。もらったリーフレットによると「きまぐれキャッチボール」という名前の装置らしい。ジーッジーッとゆっくり定期的にボールが投げられるが、時々、軌道が外れてしまうこともある。すると、袖に待機している出演者らしき人物が、ボールを拾って、マシーンの中に戻す。ボールを投げるタイミングも時々ずれる。その、ズレが、見ていて飽きさせない。
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2009/02/21 11:10 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎コトバの合間に肉の手触り 会話劇に挑戦した第一歩
 木俣冬(文筆自由労働者)

「明るい部屋」公演チラシ
 背番号零による初の会話劇という挑戦は、コトバとコトバの合間に肉の手触りをふと浮き上がらせた。
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2008/03/31 14:45 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎平らな目線でふつうの人間を描く
 木俣冬(文筆自由労働者)

 結論から言ってしまおう。
 いのうえひでのりが平らな目線を獲得した。
 これまでの新感線は、異界の人間と人間の対立や共存を描く作品が多かった。ハデなアクションも多くなるので、斜めになった八百屋舞台が必須だったし、縦横無尽に舞台空間を使っていた。リアルではないが、俳優を前後に立たせ、対話するというドラマチックな見せ方も多く用いていた。
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2008/03/11 22:00 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎気になるセリフが突き刺さる 信じている言葉本来の魔法
 木俣冬(文筆自由労働者)

「愛の続き/その他短編」公演チラシ
 他者と話している時、なにげない瞬間にふと漏らした一言こそが大事だったりする。ハセガワアユム氏が意識的なのかたまたまなのかはわからないが、2本の短編で、気になるセリフが一言ずつあった。
「苦ぇ…」と「喪服みたいですね」。
 その瞬間、物語ははじまった。(あくまで私の中でだけど。)
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2008/02/01 17:52 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎未知なる関係性への呼びかけ 「家」意識の希薄な世代
 木俣冬(文筆自由労働者)

「手オノをもってあつまれ!」公演チラシ
 ああ、矛盾。
 舞台には人間の生々しい鮮度を求めているはずだったのが、現実がデジタル化されていく中で、現実を鮮度高くつかもうとすると、言葉を使ったコミュニケーションも、身体を使った表現もどんどん生とは違っていく矛盾を感じる今日この頃だ。
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2008/01/24 21:45 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎物語のすき間から新たなイマジネーションを紡ぐ
 木俣冬(フリーライター)

 「船上のピクニック」公演チラシ
 劇場を縦に貫く巨大な豪華客船の甲板。それを客席が三方に取り巻いている。開演前から汽笛の音などが微かに聞こえ、やがて俳優たちが数人、甲板に現れる。
 物語は、勤務していたホテルをリストラされてしまったベテラン社員たちが、とある島に建設予定のリゾートホテルに再就職を斡旋され、その地へと向かう船旅の途中を描く。
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2007/08/23 20:54 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎自意識は果てしなくシッポを追いかける
 木俣冬(フリーライター)

ハイバイ「お願い、放課後」公演チラシ
 「好き?好き?大好き?」(世界が、演劇が)という問いが頭の中をグルグルと駆けめぐった。
 劇場に入ると、横長の舞台を観客が2方向から見る対面式になっている。入り口から見ると下手側に、シェイクスピアの肖像画。中央にごく普通のテーブルと椅子。上手側には布団と棚とCDラジカセがある。上手の入り口はドアはなくノブだけがついている。
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2007/06/21 23:21 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback