特別寄稿」の記事を10件ずつ表示します。
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[特別寄稿]
◎俳優の役割や魅力とは 青年団・南河内万歳一座共同企画
 水牛健太郎

青年団・南河内万歳一座共同企画公演チラシ
 芝居にかかわる人間は数多いが、私たちが舞台の上に見出すのは役者だけだ。当然のことではあるが、しかしそれが再確認される時点で、既にそれ以外の人たちが舞台の隠れた「主役」となっている事態を示唆しているといえる。演劇の設計図を書く劇作家、そしてそれを舞台の上に実現していく上で、主導権を握る演出家。ことに日本では「作・演出」という形で両者を兼ねるのが、小劇場を中心に一般的な形式になっている。何よりもまず、「作・演出」個人の作品として、芝居が理解されているゆえんだ。
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2009/10/03 01:30 編集部 | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎「父」を殺して「大人」になる 「挫折」を乗り越える自己セラピー
 水牛健太郎(評論家)

 5月9日にアトリエヘリコプターで五反田団の「すてるたび」を見た。昨年11月に初演された作品だが、ベルギーのフェスティバルに持っていくということで、その準備の一環として、1日だけ東京でプレ公演をするということだった。昨年見たときもいい作品だと思ったが、決して見やすい作品ではなかったから、1回見ただけでは消化できなかったところもたくさんあった。再び見ることによって、過去と現在、夢と現実が境もなく入り混じるその作品世界をよく味わうことができた。1時間余りの上演時間中、ずっと心地よく集中して楽しんで見られた。
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2009/05/29 17:57 編集部 | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎理想を追い求めたが故の破綻 英王権争闘に日独赤軍派を重ねて描く
 水牛健太郎(評論家)

「ウルリーケ メアリー スチュアート」公演チラシ
 間もなく取り壊されるベニサンピット。ここを主な活動の場にしてきたTPTにとっては、ベニサンでの最後の公演である。空間の高さと奥行きを活かした印象的な舞台となった。
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2009/01/15 11:31 KITAJIMA Takashi | 1 comment | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎図らずも裏切る強度と悪意を 「町づくり」参加アーチストに望む
 水牛健太郎(評論家)

多摩川アートラインプロジエクトチラシ
 電車の通路に、5人の人物がほぼ等間隔で立っている。電車が東急蒲田駅を出るや、5人は、揺れるような緩い動きをはじめる。体をねじったり、手を振ったりする。やがて、ある一人の動きが、隣の人に連動しているのが分かってくる。しかしそれは、連動しているかのような、していないかのような伝わり方だ。時には一人間を置いて連動したり、まったく連動しなかったりもする。緩やかな関係性。遊び続ける体。電車は矢口渡、武蔵新田、下丸子、と進んでいく。駅に停車すると、窓から見えるホームでは、親子連れやカップルが不思議そうな顔で見ている。しかし、扉は開かないので、彼らの世界とこちらの世界は通じ合うことがない。
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2008/11/16 16:23 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎背広を着て制度の中で戦う男たち 萌え、愛情、知性の対象
 水牛健太郎(評論家)

「三億円事件」公演チラシ
 一九六八年十二月、東京都府中市で白バイ警官を装った男に約三億円を運んでいた現金輸送車が奪取された三億円事件。七年後の公訴時効を経て今に至るまで事件の真相は明らかになっておらず、現在の数十億円に相当する被害金額の大きさ、手口の鮮やかさもあって、多くの人の想像力を刺激してきた。
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2008/10/30 23:37 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎「大人」の気概
 水牛健太郎(評論家)

「ネズミ狩り」公演チラシ
 「ふざけた社会派」を標榜するチャリT企画。「社会派」を大真面目に掲げる方が怪しい、どこか信用できないという時代が八〇年代この方、続いてきた。主宰の楢原拓はまさにその時代の子であり、開演前に八〇年代アイドル歌謡を大音響でかけるスタイル同様、「ふざけた社会派」の「ふざけた」という部分に、楢原が完全に真剣であることが逆説的に表現されていた。
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2008/09/20 00:57 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎近代が生み出す光と闇の構図
 水牛健太郎(評論家)

「春琴」公演チラシ
 近代とは光であり、近代化とは明るくなることだ。近代へと人々を導く「啓蒙」を意味する英語(enlightenment)は直訳すると「明るくすること」という意味だが、それは単に比喩ではない。地球を人工衛星から撮影すると、北米、欧州、日本は、夜でも人工の照明でまぶしいほどに輝く一方、サハラ砂漠やアマゾン川流域は、深い闇の中に沈んでいる。韓国は明るいが、38度線の北は暗い。経済発展が続く中国の沿岸部やインドにはうっすらと光の網が広がり、徐々に輝きを増している。
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2008/03/13 21:36 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎「見える顔」と「顔のない声」 「ソファー」が示す権力の在処
 水牛健太郎(評論家)

「革命日記」公演チラシ デザイン:京
 言葉の力は、暴力と対極にあるものだと思われている。ペンは剣より強し、という格言もある。五・一五事件で海軍将校のピストルに向かい合った犬養毅首相は「話せばわかる」と言葉を遺した。暴力に立ち向かう言論の雄雄しい姿。
 しかし、そのような構図では忘れられていることがある。暴力の背後にあるのもまた、言葉の力、言論だということだ。言葉のない暴力はせいぜい街のちんぴらレベル。組織だった強力な暴力はいつも、言葉の力に支えられている。
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2008/03/07 13:03 KITAJIMA Takashi | 0 comments | 0 Trackback

[特別寄稿]
◎「闇」はどこにあるか 描かれない「親との関係」
 水牛健太郎(評論家)

「わが闇」公演
 昨年12月30日、ナイロン100℃の「わが闇」を見に行った。下北沢の本多劇場の前に出来た長い列に並び、千秋楽の当日券を求めた。階段に座布団を敷き、一段に一人ずつ、ジグザグに座る。一段上の人の脚が自分の隣に来る。ほとんど身動きも出来ない状態で、三時間も大丈夫かと心配だったが、芝居が始まるや、ぐっと引き込まれ、心配は忘れてしまった。
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2008/01/15 15:11 KITAJIMA Takashi | 2 comments | 1 Trackback