「今井克佳」の記事を10件ずつ表示します。
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◎人心の機微に迫り、表現の幅広げる
今井 克佳
4月というのにひどく寒く、雪の散らついた晩に、劇団印象「匂衣(におい)」の初日を観にいった。
下北沢のスズナリのすぐ隣に、ミニシアター(映画)用のスペースがあって、それがシアター711である。50席くらいか。とても小さな空間だ。ありがたいのは椅子がふかふかなこと。映画用のスペースならではである。ただ、床の傾斜はゆるいので、後ろの席に座ってしまったらそれほど見やすいわけでもなかったのだが。
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2010/05/14 20:32 編集部 |
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◎「微分化」された日常を映す
今井克佳
1月下旬、三軒茶屋のシアタートラムにて、「シアタートラム ネクストジェネレーションvol.2」として、三つのカンパニーによる公演が行われた。幸いにも、三作をすべて見ることができた。それぞれに興味深かったのだが、今回は最初に見た、快快の「インコは黒猫を探す」について語りたいと思う。他の二作については機会があれば補遺として書き継ぎたい。
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2010/02/18 23:23 編集部 |
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◎想像力喚起する魅力 より「現代的」な日本版
今井克佳
ロンドンのSoho Theatreの客席は、上下の段差が大きいせいか、暗い穴蔵のような印象だった。一年少し前、そこでキャサリン・ハンターと野田が出演して、ロンドン版The Diverが約一ヶ月上演された。当時ロンドンに滞在していた私は何度も劇場に通いつめ、野田秀樹がロンドンではいまだに「アウェイ」の風にさらされていることを思い知らされた。
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2009/10/16 14:39 編集部 |
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◎最後に付け加わった衝撃シーン 「陰翳礼讃」の世界はどこにもない
今井克佳(東洋学園大学准教授)
「春琴」には二度、足を運んだ。一度目はプレビュー2日目。初日は開演時間が一時間遅れたと後に聞いたが、この日は10分程度の遅れで始まった。
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2008/03/21 23:33 KITAJIMA Takashi |
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◎暗い話でありながらも暖かみ 母娘相克の構図転換の先に
今井克佳(東洋学園大学准教授)
救いようのないストーリーなのに、なぜか見終わった後、しんみりと切なく、登場した二人の女性がどこかいとおしかった。
「ウィー・トーマス」にしろ「ピローマン」にしろ、マーティン・マクドナーの作品にはどこかそういうところがあるように思える。あるいはそれは、マクドナー作品を連続して演出してきた長塚圭史の手腕なのだろうか。
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2008/01/10 20:37 KITAJIMA Takashi |
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◎精妙に書き込まれた戦後日本の物語を堪能
今井克佳(東洋学園大准教授)
新国立劇場はどこへ行くのか。演劇部門の芸術監督が栗山民也氏から、鵜山仁氏に変わった最初の企画、「三つの悲劇 ギリシャから」はどうも迷走しているようにしか思えない。前号で葛西李奈氏が好意的にとりあげているが、私としては、第一弾の「アルゴス坂の白い家」は鵜山氏自身の演出作にもかかわらず、あまり感心しなかった。
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2007/11/15 22:02 KITAJIMA Takashi |
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◎真夏の演劇異種格闘技戦から生まれた「異空間」物語
今井克佳(東洋学園大准教授)
広々と何もない舞台奥の暗闇から現れる行列。まるで地平線のかなたから歩み出たかのようだ。照明で作られた大きな円に沿って、輿に乗った怪物のような巨体の祖母(瑳川哲朗)に、極端に長い柄のこうもり傘をさしかけた貧弱な徒歩のエレンディラ(美波)、そして使用人たちが家財道具を運んでいく。作品の舞台となる南米コロンビアの広大な砂漠のイメージだろう。登場人物たちが現れ、消える地平線の遠さが実感できるスケールの大きさだ。舞台の両サイドには物語の語り手たちを配置させる。縦横に広がる舞台空間を堪能するには舞台正面、そしてむしろ後方の座席のほうがよい。
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2007/09/18 17:55 KITAJIMA Takashi |
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◎夢幻能の世界観も感じさせる戯曲 時間、空間の交錯を具象化する演出
今井克佳(東洋学園大学准教授)
現代ノルウェーの劇作家、ヨン・フォッセの戯曲は、抽象度の高い詩的言語でつづられており、難解であるという。果たしてそうであろうか。5月にシアタートラムで上演されたフォッセ作の「死のバリエーション」を観て、私は全く難解だとは思わなかった。むしろ、凡庸なくらい、わかりやすい芝居ではないか、と拍子抜けがしたくらいである。
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2007/07/15 21:00 KITAJIMA Takashi |
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◎囚われぬ身体の美しさ
今井克佳(東洋学園大学准教授)
2007年3月、チュニジアのファミリア・プロダクションが、「東京国際芸術祭」に再登場した。演出家ファーデル・ジャイビと、脚本家で女優のジャリラ・バッカールを核とする、この演劇集団は、メンバーを固定した劇団ではないようだが、前回、2005年に「ジュヌン-狂気」で公演したときと同じ出演者を今回も認めることができた。
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2007/05/11 15:27 KITAJIMA Takashi |
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◎「血」が「身体」から自由になる時
今井克佳(東洋学園大学助教授)
舞台にあふれるオリーブオイルの中を、全裸の女性ダンサーがヘリコプターの轟音とともにばたばたと暴れ狂う、『主役の男が女である時』。昨年、同じさいたま芸術劇場でそれをみたときは、過激さやエロティシズムということよりも、何か突き抜けた潔さというか、清々しさを感じたヤン・ファーブルの舞台。今度はどんなものをみせてくれるのか。期待と不安を抱き、会場に向かった。
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2007/03/10 11:57 KITAJIMA Takashi |
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