ルーマニア国立ラドゥ・スタンカ劇場「ルル」

◎劇評セミナー第8回 報告と課題劇評

「ルル」公演チラシ
「ルル」公演チラシ

 劇評を書くセミナー第8回は3月8日(金)、東京芸術劇場セミナールームで開かれました。取り上げたのは、ルーマニア国立ラドゥ・スタンカ劇場「ルル」公演(2013年2月27日-3月3日)です。講師は扇田昭彦さん(演劇評論家)でした。
 扇田さんは事前に「劇評メモ」と題したレジュメを用意。長年劇評を書き続けてきた「劇評執筆のエッセンス」がたっぷり詰まった内容でした。そのあと、集まった原稿10本を取り上げ、男性と女性とでとらえ方がかなり異なる点が印象に残ると話していました。
 また、ルーマニアで開かれているシビウ国際演劇祭にたびたび足を運んでいるだけに、今回の「ルル」公演招聘のきっかけとなったエピソードを交えて、ルーマニア演劇、プルカレーテ演出の特性と魅力を語りました。2011年のシビウ演劇祭で見た「ルル」公演評(『ダンスマガジン』2011年9月号掲載)のコピーを配布。今回の舞台も何度も見たそうです。強靱な俳優たちの身体性、欲望を野性的、かつ冷徹に表現する演出の魅力を述べました。
 当日はルーマニアから来日、早稲田大大学院で日本の演劇を研究しているラモーナ・ツァラヌさんが出席。スタッフとして参加した今公演の貴重なエピソードを紹介してくれました。
 東京劇術劇場のステージ上に造られたU字型の観客席、ルルという女性の性格と造形、圧倒的な俳優の身体性と演出など、特徴のある舞台に挑んだ劇評がそろいました。以下、了解の得られた原稿を掲載します。
(ワンダーランド編集部)

【劇評を書く】メモ 改訂版(2013年3月8日)(扇田昭彦)
【課題劇評】
1.『ルル』劇評(朝比奈竜生)
2.ルルの退廃、あるいはエロティシズムの幻滅(片山幹生)>>
3.ルル・欲望の正体(澤田悦子)>>
4.肉食獣の魅力(都留由子)
5.運命の女(ファム・ファタール)はいずこ?(大泉尚子)>>
6.女は如何に存在するか?男はそれを如何に受容するか?(小泉うめ)
7.馬蹄形磁石は磁力長持ち(平林正男)
8-1.ルルーマニア-ポピフラッシュ!!!-(中村直樹)>>
8-2.ルルーマニア-ルルトラップ!!!-(中村直樹)>>
9.悪女に惚れる男たちの自己愛(宮武葉子)>>
10.熱い場所が呼んでいる(でんない いっこう)>>

*掲載は到着順。一連番号を付けた。
*筆者名はタイトルのあとの丸括弧内に入れた。
*観劇日時は末尾の括弧に入れた。

講師:扇田昭彦さん(演劇評論家)
課題:第8回 ルーマニア国立ラドゥ・スタンカ劇場「ルル」(2013年2月27日-3月3日)
合評:2013年3月8日(金) 19:00-21:30
会場:東京芸術劇場ミーティングルーム7(同劇場6階)

【上演記録】
ルーマニア国立ラドゥ・スタンカ劇場「ルル」(東京芸術劇場リニューアル記念)
東京芸術劇場プレイハウス内特設ステージ(2013年2月27日-3月3日)
作・演出
作:フランク・ヴェデキント
演出・脚色:シルヴィウ・プルカレーテ
翻訳:ヴィクトル・クコラデツ
装置・照明:ヘルムト・ストゥルメル
衣裳:リア・マンツォク
音楽:ヴァシレ・シルリ
出演
オフェリア・ポピ、コンスタンティン・キリアック 他
主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
東京都/東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)
*本公演は東京文化発信プロジェクト事業です

入場料:S席6,500円/A席6,000円/65歳以上5,500円/25歳以下4,500円/高校生割引1,000円(全席指定・税込)

▽連続セミナー 演劇から見る世界
■第4回「ルーマニア演劇の魅力~世界を魅了する熱さと大胆さ~」
 講師:七字英輔(演劇評論家)
 日時:2013年2月1日(金)19時~21時

■第5回「演出家シルヴィウ・プルカレーテ~これまでの作品と『ルル』~」
 講師:扇田昭彦(演劇評論家)、七字英輔(演劇評論家)
 日時:2013年2月9日(土)14時~16時
2013年2月1日(金)19:00、

■演出家シルヴィウ・プルカレーテ トーク&監督映画上映
 2013年02月28日 (木)17:15 開始予定(『ルル』14時の回終演後)
 プレイハウス ロビー
 トークゲスト:シルヴィウ・プルカレーテ(上映作品監督、『ルル』演出)
 聞き手:扇田昭彦(演劇評論家)

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