H・アール・カオス公演「白夜」

 舞台批評家の志賀信夫さんが「Tokyo Dance Square」サイトに「白夜を見つめて」というタイトルで、H・アール・カオスダンス公演「白夜」(10月14日-15日、世田谷パブリックシアター)のレビューを書いていま … “H・アール・カオス公演「白夜」” の続きを読む

 舞台批評家の志賀信夫さんが「Tokyo Dance Square」サイトに「白夜を見つめて」というタイトルで、H・アール・カオスダンス公演「白夜」(10月14日-15日、世田谷パブリックシアター)のレビューを書いています。
 H・アール・カオスは1989年、演出・振付家の大島早紀子とダンサー白河直子により設立されたダンスカンパニー。独特な美意識と哲学に支えられた創作活動は国内外で高い評価を受けている。今回の白夜公演に関して次のように述べています。


 「白河直子のソロは、いつも同様の存在感で見ごたえがあるが、かつての暴力的とも思えるほどの早さと強さは感じない。そして、そのぶんしっかりとした風格のようなものが備わってきた。また、そぎ落とされた裸身の上半身を反らせた姿の美しさは、例えようもない」
 「大島早紀子は雑誌『Bacchus(バッカス)』(02号)のインタビューで、「『白夜』は夜の闇を失った時代の寓喩なのです。テクノロジーに取り憑かれた現代人の悲鳴を表現できればと思います」と語っているが、むしろ19世紀末小説やゴシックロマンに通じる、闇の幻想的世界に、デジタル映像が乱入するという印象が強かった」
 同時に多くの写真が掲載され、ステージの一端が伝わってきます。

 「H・アール・カオス」サイトによると、山口公演(10月23日-24日)、北九州公演(11月21日)が予定されているようです。

STAFF
構成・演出・振付/大島早紀子
照明/笠原俊幸
舞台監督/北條 孝、佐川明紀
音響/関 克郎、清田泰孝
映像制作/横堀 晶
映像/竹内一浩
衣装/朝月真次郎
空間美術/H・アール・カオス
舞台美術/渡辺美乃利
制作/柏 雅弘、梅原洋子、廣中由美子
制作協力/カンバセーション

投稿者: 北嶋孝

ワンダーランド代表