中野成樹(POOL-5)+フランケンズの「寝台特急“君のいるところ”号」は、原作が米国の劇作家T・ワイルダーの「特急寝台列車ハヤワサ号」で、よく上演される「わが町」と同じ作家の作品です。 「白鳥のめがね」サイトがこの公演を取り上げました。
「同じ寝台特急に乗り合わせた人々の、それぞれの心境が、ニューヨークからシカゴへと向かう鉄道の背景やそれをとりまく世界との関わりを通じて描かれていくというオムニバス的な構成で、フランケンズの手に掛かるとコンセプトアルバムを一枚通して聞きましたという趣だ」とまず切り出します。
その後ポツドールと比較しながら演技の質を考量し、「寝台車の客席はパイプ椅子を並べただけだし、役者は舞台奥につられた暗幕の裾を持ち上げて舞台に出入りする。そんな仕方で、むき出しにされたそっけない装置と同じような水準に、それぞれの演技はそっけなく置かれているようである。それでいて、その配置には、しっかりとした音楽的リズムが宿っている。そこでは、演劇が、演劇として造形され、完結する」と述べています。
-公演データ:
●10月27日(水)-31日(日)
●会場=横浜STスポット「スパーキング21 vol.15 」
●原作=T・ワイルダー「特急寝台列車ハヤワサ号」
●構成&演出=中野成樹(POOL-5)
●出演=村上聡一/福田毅/野島真理/石橋志保/劇団EnTRoPy/斎藤範子/岩本えり
●劇団POOL-5サイト=http://www.pool-5.com/
念のため、pool-5の作風は、中野成樹さん個人の作風とはギャップがあるみたいです。とういうか、pool-5では翻訳劇とかできないので、フランケンズ名義での活動をしてるんだと伺いました。