女体道場「オタンジョウ日警報」

 女体道場第7回公演「オタンジョウ日警報」が高円寺・明石スタジオで開かれました(6月16日-19日)。シリアスなテーマを意外な角度で切り取ってみせる劇団が今回選んだのは「学習障害」でした。  「休むに似たり。」サイトのは … “女体道場「オタンジョウ日警報」” の続きを読む

 女体道場第7回公演「オタンジョウ日警報」が高円寺・明石スタジオで開かれました(6月16日-19日)。シリアスなテーマを意外な角度で切り取ってみせる劇団が今回選んだのは「学習障害」でした。


 「休むに似たり。」サイトのはわひらさんは「小さい頃に学習障害と言われた男。成長してもあまり仕事も長続きせず、変態向けグッズショップでバイトの日々。そこに集う人々の姿。一方かつて彼を学習障害と判断した教師は痴漢の疑いで取り調べられて…」とあらすじをまとめています。その上で「この手の話題を取り上げようという勇気と、芝居を観ている最中に、あたしの気持ちの中に起こるさざめきと、重くも、しかし絶望的ではない結末、すっと肩透かしするかのように流す力量、たいしたものだと思う」と評価していました。

 「女子大生カンゲキノススメ」サイトは次のように述べて、舞台のケルンを評価します。

痴漢とか、変態とか、学習障害とか、色々な事柄を扱っているけれど
私がこの芝居から見たのは
「自分の弱さを何かのせいにしないといられない」
そんな何よりも人間らしい人間の姿と
「万人に受け入れて貰える事実には限りがあるという真実」
だった。
それらを見事に描き出している作品であると思う。

 さらに「役者の過剰な演技は気になったものの、そんなものを吹き飛ばしてしまうくらい脚本がよく出来ていた。女体道場という劇団名から観劇を敬遠している人が多いようだが勿体ないと思う。スタンダードな芝居作り、してる」と書き留めています。

 「観劇?飲んだくれ?日記」のnewroadさんは公演を2度みているようです。「人の心のどうしようもない部分をエンターテイメント化して描くのが持ち味」と特長を述べた後「しかし人の心をよくわかってるなあ」と舌を巻いていました。

 【参考】
 中野真希、桶川雅代さん(女体道場)「さわやかに、テンポよい悲劇を 見終わったときが始まり」(2004年8月8日)

[上演記録]記録
女体道場第7回公演「オタンジョウ日警報」
高円寺・明石スタジオ(6月16日-19日)

作・演出: 女体道場

◆役者◆
相沢樽介、がまこ、コシヒカリ、嶋田幸子、めすぶた、内山清人(project サマカトポロジー)浦壁昭一、大門郁子、田中誠、野村直生、服部紘平、パラディ

投稿者: 北嶋孝

ワンダーランド代表

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください