危婦人「 大部屋女優 浜子 ~至福のランデブー~ 」

 「危婦人」は1998年旗揚げの女性劇団。風変わりな劇団名に引かれ、そのうえ「一見普通そうに見え、でもどこかおかしな女たち」がコンセプトと聞いて足を運びました(新宿・サンモールスタジオ、5月19日-28日)。女優とその隠 … “危婦人「 大部屋女優 浜子 ~至福のランデブー~ 」” の続きを読む

 「危婦人」は1998年旗揚げの女性劇団。風変わりな劇団名に引かれ、そのうえ「一見普通そうに見え、でもどこかおかしな女たち」がコンセプトと聞いて足を運びました(新宿・サンモールスタジオ、5月19日-28日)。女優とその隠し子、それに育ての母の、意地や嫉妬が絡むメロドラマ風の展開。歌と踊りを盛り込み、しっかり、こってり作られたエンタメ芝居という印象です。

 ネット上で読んだ文をいくつか引用します。

 「苦節50年目にして初座長公演となる大部屋女優・浜子の周りの人々を描く。ここまで突き詰めればアタシは満足です」「物語の骨格をなすのは、中堅女優とその隠し子と育ての母にまつわる三角の話。正直な話、それ単独ではそう大した話ではありません。」「話を面白くしているのはこの骨格を含む世界全体を華やかにコミカルに、どこかチープに描くことに力点を置いたことと、さまざまにステロタイプな女優たち(下積み長い、実力派、若くて可愛い、スタイル抜群、女優は挫折したけど職人肌のスタッフたち、女優の卵たち)を並べてみせることで、人々に深みを持たせることに成功したからではないかと思うのです」(休むに似たり。
 「この公演は、彼女の魅力を最大限に引き出して、その他の役者もそれぞれのキャラクターを最大限に生かしたモノになっていると思いました。多少冗長だと思う部分もありますが、まあそれはプラス点で帳消しでしょう。何気なく凝っている衣裳などもなかなか見せてくれます」(ほぼ観劇日記
 「主演のザンヨウコさんが素晴らしいです。貫禄が凄い。これだけ見事なキャラクターを作り上げられたら、もう安心して芝居に浸ることが出来ます」「若干チープな展開とかもあったりするんですが、見せ場はしっかりと作り上げているので、心地良い気分になれます」(踊る芝居好きのダメ人間日記

 娯楽色の強い舞台は、身構えたり緊張したりすることもなく、安心してその世界とともに笑ったり怒ったり身につまされたりします。ただ度が過ぎるというか、最近ふらふらと迷い込むケースが増えました。名前に引かれたり、チラシのデザインが気に入ったり、コピーにうなったり。きっかけはさまざまです。先日みた大人の麦茶公演「ネムレナイト」(池袋・シアターグリーン、5月10日-14日)も、軽妙な芝居かと思っていたら、アイドルも登場したせいか劇場入り口に大振りの花束が並ぶ華やかさ。現世に思いを残した「半幽霊」男女のこってりした恋物語でした。これはこれで楽しめましたが、見当外れや思惑違いは困りものです。自分が場違いの世界に紛れ込んだような気がします。

[上演記録]
危婦人「 大部屋女優 浜子 ~至福のランデブー~
新宿・サンモールスタジオ(5月19日-28日)
作・演出: スギタクミ

【出演】
ザンヨウコ、マジナオコ、キキコロモ、ヤビマーヤ、ハルテロコ、サコワイト
加藤弘子、吉澤香織、萩原もみぢ(劇団上田)、加藤良子(少年社中)、
小松ぴろ子(開店花火)、川野牧(無双劇場)、吉岡亜佐美

【スタッフ】
衣装: ジョーメグミ
舞台監督: 小野八着
照明: 松本大介
音響: 井上直裕(atSound)
舞台美術: 寺岡崇
宣伝美術: Sono.,Co
Web: ウンノアヤ
小道具 : 辻本直樹(ベターポーヅ)
スチール: ヤマネエミオ
映像: 桑島岳大
振付 : 河原井延枝
演出助手 : フジタシンヤ
アクセサリー製作 : ヤビマーヤ
託児協力 : マザーズ
制作協力 : 高橋雄二、タンツーどっとネット
企画・製作 : マダマダムーン
提携 : サンモールスタジオ


投稿者: 北嶋孝

ワンダーランド代表

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