今週号には新しい書き手が2人登場しました。「恋の渦」評を書いた松井さんは青年団の俳優として、2005年のニセS高原プロジェクトでポツドール組(三浦大輔演出)に出演しています。来春の青年団リンク「サンプル」旗揚げ公演の準備で忙しい中、執筆してもらいました。栂井さんは関西のレビューサイト「Culture Critic Clip 」で活躍していた方です。東京に転勤したのを機にお願いしました。ともにこれからも登場していただきたいと考えています。
「エジンバラ演劇祭2006」は今号に掲載した第7回で終了です。第10号(10月4日発行)から2か月余りの長丁場となりましたが、なんとか年内にフェスティバルの全貌を知ることができました。これほど詳しく、かついきいきとしたフェスティバルの記録は例がないのではないかと思います。本当にお疲れ様でした。
この年末合併号で今年は終わりです。年明けは1月10日発行の「ソウル市民」三部作特集でスタートします。ご期待ください。
【目次】
◆ポツドール「恋の渦」
舞台の上に充満する「空気」 内在化された想像上の他者の視線
松井周
◆マシンガンデニーロ「クロスプレイ」
生の重みという同時代へのメッセージ
栂井理依(舞台芸術ライター)
◆エジンバラ演劇祭2006-7(最終回)
明確な戦略で積極参加を 日本勢の活躍に期待
中西理(演劇コラムニスト)
▼次号予告(第24号, 2007年1月10日発行)
2006年12月に東京・吉祥寺シアターで開かれた青年団公演「ソウル市民」三部作を取り上げる特集号です。予定の評者は中西理(演劇コラムニスト)今井佳克(東洋学園大助教授)田中綾乃(東京女子大講師)松本和也(演劇批評)谷賢一(DULL-COLORED POP主宰)のみなさんです。ご期待ください。
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