あけましておめでとうございます。

 ワンダーランドが5回目のお正月を迎えました。  2004年夏、小劇場演劇やダンスのレビューを通じて公演を記録にとどめ、「いま」を考える手掛かりを共有したいと始めました。しかしこれほど長く続くとは思っていませんでしたし、 … “あけましておめでとうございます。” の続きを読む

 ワンダーランドが5回目のお正月を迎えました。
 2004年夏、小劇場演劇やダンスのレビューを通じて公演を記録にとどめ、「いま」を考える手掛かりを共有したいと始めました。しかしこれほど長く続くとは思っていませんでしたし、こんなに多くの人たちの協力を得られるとも思っていませんでした。

 それでも当初構想した「ワンダーランド」の半分も実現できていません。
 その残された課題の一つが「支援会員制」です。今年はその会員募集に踏み出したいと思います。当初昨年10月にスタート予定でしたが、いろいろな事情が重なって遅れてしまいました。第2期ワンダーランドは、会費を基礎にして活動する予定です。これまで以上に、協働的要素を加えた運営を心掛けたいと思います。

 もう一つ、これまでの劇評を書籍にまとめる作業にも取り掛かります。webサイトwonderlandやマガジン・ワンダーランドへの寄稿を中心に編集したいと思っています。財政事情をまともに見ると前に進めないので、「横目」で見ながら「跳ぶ」ことにしました(笑)。

 昨年始めた「劇評を書くセミナー」は、これまでにない体験を迫りました。参加者の十数本の劇評が総掛かりで一つの公演をさまざまな方法で照らし出し、思わぬ要素を意外な視角から探り出すのです。集団的という平板なイメージではなく、個性豊かな書き手が複合的に絡み合って作り出す「重層的な作品」というイメージでした。単発の劇評では描けない、濃淡さまざまな複数の描線の魅力を再発見したのです。

 ということで、今年もいくつかのセミナーを準備中です。もちろん実質はワークショップ方式の談論風発調です。まとまり次第、お知らせします。ご期待ください。
 今年もよろしくお願いいたします。

2008年 元旦
小劇場レビューマガジン ワンダーランド
北嶋孝

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