劇作家協会新人戯曲賞は原田ゆう「見上げる魚と目が合うか?」

劇作家協会新人戯曲賞チラシ

 第18回劇作家協会新人戯曲賞(日本劇作家協会主催)の公開審査会が12月9日(日)、東京都杉並区の座・高円寺で開かれ、受賞作は原田ゆうさん(イデビアン・クルー/ダンサー)の『見上げる魚と目が合うか?』に決まった。正賞は時計、副賞賞金50万円。

 『見上げる魚と目が合うか?』は、デザイン事務所の面接を受けに来た二人の女性が、面接途中に慌てて出て行った社員を待つ間に、窓から見えるビルの屋上に人影を発見することから始まる。飛び降りようとしているのではないかと思われる状況だが、二人はなかなか行動を起こさない。「これこそ『今の人』が描かれている」(渡辺えり)、「飛び降りようとしている人影は、実はいないのかもしれない。本当にはいなくてもいい、そこがうまい」(坂手洋二)、「別役的不条理が日常化している『今』を描いている」(川村毅)などと評価された。

 応募総数200本の中から、第一次、第二次の選考をへて最終候補作となったのは、次の6作品。
・『うれしい悲鳴』広田 淳一 (東京都)
・『人の香り』石原 燃 (大阪府)
・『Global Baby Factory ― グローバル・ベイビー・ファクトリー』鈴木 アツト (東京都)
・『メガネとマスク』長谷川 彩 (愛知県)
・『見上げる魚と目が合うか?』原田 ゆう (東京都)
・『偽りのない町』宮園 瑠衣子 (福岡県)

 最終選考委員は、川村毅・坂手洋二・佃典彦・土田英生・マキノノゾミ・横内謙介・渡辺えりの6氏。最終候補作となった6作品は、「優秀新人戯曲集2013」(劇作家協会編 ブロンズ新社 2013)に収録されている。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください