クロスレビュー挑戦編第1回はsons wo:公演

「かわいいめいしゃ展」チラシ ワンダーランドが2月からスタートするクロスレビュー挑戦編の第1回は、sons wo:(さんず・うぉー)+ぽ・ぎょらん合同公演「かわいいめいしゃ展」(駒込ラグロット、2011年2月19日-20日)に決まりました。
 応募した演劇ユニットsons wo:主宰のカゲヤマ気象台さんは早稲田大学文学部在学中の2008年から活動を始め、これまで5回の公演のほか、路上パフォーマンスもしてきたそうです。主な活動目的は「事物が抽象化への過程をたどることによって浮かび上がる不定形のユーモアとコスモポリタン(つまり、授業中の白夢)を目指すこと」と述べています。公演の詳細は、sons wo:のwebサイト(http://sonswo.web.fc2.com/)をご覧ください。
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庭劇団ぺニノ「アンダーグラウンド」(クロスレビュー)

庭劇団ペニノ「アンダーグラウンド」公演チラシ今回のクロスレビューは庭劇団ぺニノの『アンダーグランド』を取り上げました。「一時間で心臓を取り出す」手術ショーを生演奏付きで見せるという異色作。2006年に上演され話題を呼んだ作品の再演です。クロスレビューには多くの、とは言い難いものの、力の入った投稿をいただきました。(編集部)

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チェルフィッチュ「わたしたちは無傷な別人であるのか?」(クロスレビュー)

「わたしたちは無傷な別人であるのか?」
チェルフィッチュ公演チラシ

話題を呼びに呼んだ公演でした。チェルフィッチュ久しぶりの新作公演であり、準備段階からプレビューや公開リハーサルが注目されました。公演はSTスポット(2月14日-26日)、横浜美術館(3月1日-10日)の二か所で行われましたが、その間にもかなりの変化があったようすです。ですから、今回のクロスレビューでは観劇日にもぜひご注目ください。以下、★は5つで満点です。(編集部)

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ハイバイ「リサイクルショップ『KOBITO』」<クロスレビュー>

「リサイクルショップ『KOBITO』」公演チラシハイバイは、作・演出の岩井秀人が2003年、引き籠もりの過去を取り上げた「ヒッキー・カンクーントルネード」で旗揚げしました。「だれもが持ってるトラウマ体験を露悪的に提示して悲喜劇状況を作り出す」(ハイバイwebサイト)作風で知られています。最近は「おねがい放課後」「て」などの舞台が評判になりました。今回取り上げた「リサイクルショップ『KOBITO』」公演は、母が営むリサイクルショップをモデルに「圧倒的な幸福を願った女たちの、ある果ての姿」(同)を描いた作品だそうです。東京公演はこまばアゴラ劇場(6月5日-16日)、大阪公演は精華小劇場(6月25日-28日)でした。以下、評価(五段階)とコメント(400字)をゆっくりご覧ください。掲載は到着順です。(編集部)

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中野成樹+フランケンズ「44マクベス」(クロスレビュー)

「44マクベス」公演チラシ中野成樹+フランケンズは海外作品の「誤意訳」版を舞台に載せることで知られる劇団です。意表を突く着想が周到な演出によって具体化されると、海外の古典も「いま」の芝居に見えてくるから不思議です。今回取り上げる「「44マクベス」公演(日暮里d-倉庫、2009年2月18日-23日)で、その中野マジックはどう展開されたか、評価(五段階)とコメント(400字)をゆっくりご覧ください。掲載は到着順です。(編集部)

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東京デスロック「その人を知らず」(クロスレビュー)

「その人を知らず」公演チラシ新春最初のクロスレビューは、東京デスロック「その人を知らず」を取り上げます。東京・こまばアゴラ劇場で12月26日(金)から始まり、年明け1月5日(月)まで開かれていた越年公演でした。この舞台を最後に東京公演をしばらく休止するという劇団の舞台をどのようにみたか、次の評価(五段階)とコメント(400字)をご覧ください。掲載は、最新到着順(到着逆順)。編集の不手際で初出のマガジン・ワンダーランド特集号(2009年1月7日発行)に掲載できなかった水牛健太郎さんの回答を冒頭に掲載しました。あらためてお詫びします。(編集部)

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サンプル「家族の肖像」(クロスレビュー)

サンプル「家族の肖像」公演チラシサンプルは松井周(主宰)の作・演出でさまざまな家族・人間関係を「いま」に結びつけ、実験的な手法で舞台化してきました。今回のクロスレビューは、サンプル第3回公演「家族の肖像」です。会場はアトリエヘリコプター。旧工場2階四方に客席を高く設営しての上演でした。
いつものように名前と肩書きの後、5段階の評価と400字コメント(ミニレビュー)を加えます。(掲載は到着順)

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阿佐ヶ谷スパイダース「失われた時間を求めて」(クロスレビュー)

「失われた時間を求めて」公演チラシ5月のクロスレビューは、阿佐ヶ谷スパイダースの新作公演「失われた時間を求めて」を取り上げます。雑誌のインタビューで主宰の長塚圭史自らが「これまでのスパイダースファンが見たら戸惑うだろう」と語っている「不条理劇」(「シアターガイド」6月号)。「今秋から1年間日本を離れる」と話しているので、劇団の新作公演はしばらく見られないようです。作・演出は長塚圭史。出演するのは長塚のほか中山祐一朗、伊達 暁に、奥菜恵が加わります。ベニサン・ピットで5月8日から27日までのロングランでした。チケットは即日完売といいますから人気ぶりが分かります。しばしその「不条理」な舞台の多様な映り方をお確かめください。(掲載は到着順)

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ポツドール「顔よ」(クロスレビュー)

「顔よ」公演チラシポツドールの新作「顔よ」が下北沢・本多劇場で開かれました(4月4日-13日)。テーマはずばり「顔の美醜」。「逃れられない人間の最大の業である顔の美醜は、(主宰の)三浦が5年間あたため続けたテーマであり、執拗なまでにリアルにこだわった演出はそのままに、人間関係においての究極のテーマを生々しく、ありのままに描出する」と劇団リリースにありました。 そこで4月のワンダーランド・クロスレビュー(第5回)はこの「顔よ」公演を取り上げました。いつものように5段階の評価と400字コメント(ミニレビュー)です。
4月16日発行の週刊マガジン・ワンダーランド クロスレビュー特集(ポツドール)号に、その後寄せられたレビューを追加しました。(掲載は到着順)

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チェルフィッチュ「フリータイム」(クロスレビュー)

<クロスレビュー 第4回> チェルフィッチュ「フリータイム」

「フリータイム」公演チラシチェルフィッチュの2年ぶりの新作「フリータイム」が東京・六本木のライブハウスSuper Deluxeで開かれました(3月5日-18日)。昨年参加したブリュッセルの芸術祭「クンステンフェスティバルデザール」で注目され、ブリュッセルをはじめウイーン、パリの芸術祭との共同制作で新作が実現。今年は20都市での海外公演も決まるなど、チェルフィッチュの活動は演劇の先端を切り開くパフォーマンスとして高く評価されています。
そこで3月のワンダーランド・クロスレビューはこの「フリータイム」公演を取り上げました。ファミレスに毎朝立ち寄る派遣OLの30分とは-。(★印の5段階評価と300字コメント。掲載は到着順)

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