野田秀樹「赤鬼 日本バージョン」

 今年の演劇界で、野田秀樹の「赤鬼」(RED DEMON)3バージョン公演は、長く記憶に残る出来栄えだったのではないでしょうか。ぼくも日本バージョンを見終わった瞬間は人並みに心動かされたのですが、会場を出ることは、かなり違和感が湧いてきました。どうしてそうなったのか、自分なりに舞台の構造を踏まえて考えたのが、以下の文章です。少し長くなりましたが、ご覧ください。

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パパ・タラフマラ「パレード」

 パパ・タラフマラは息の長い活動を続けています。Webサイトをみると、1982年の公演がトップに載っているので、20年余りの長い歩みを続けてきたことになります。
 今秋、稽古場としても使っているスタジオサイで開かれた「島~ISLAND」公演をみました。ぼくがパパ…のステージを何度かみたのはもう10年あまり前ですから比べるといっても期限切れかもしれませんが、やはり年月の重みを感じさせるパフォーマンスでした。詳しくは別の機会に譲りますが、渋い、熟成した雰囲気が漂っていると思います。
 以下、参考までに、90年末の「パレード」公演について書いた感想を掲載します。

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ペピン結構設計「ポエムの獣」

◎上質で味わいのある芝居 謎を問いかける仕掛けも
  北嶋 孝

 ペピン結構設計「ポエムの獣」公演を8月19日、横浜・馬車道のBankArt1929で見ることができた。期待したとおり、上質で味わいのある芝居だった。いまどきこれほど演劇的な台本にお目にかかるのは珍しい。役者もしっかり役に馴染んでいて、明治時代に建てられた旧銀行支店という特殊な空間を生かした舞台美術の仕上がりとともに、作者・劇団の才能がうかがえるステージだった。

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ランニングシアターダッシュ「POOL」

 大阪の劇団ランニングシアターダッシュの「POOL」公演が愛知県・長久手文化の家で開かれました(8月6日)。「名古屋の小演劇インプレッション」サイトで「しおこんぶ」さんが取り上げ「終演後、拍手がなかなかやまずなかった、小演劇でカーテンコールが起こったのは初めてだったが納得できる内容だった」と絶賛しています。7月の東京公演は賛否が入り乱れましたが、それだけインパクトが強いということでしょうか。


チーム下剋上の公演「ワイワイアリスパニック」

チーム下剋上の公演「ワイワイアリスパニック」を7月4日(日)新宿タイニイアリスでみました。公演前のビデオクリップが秀逸。おちゃめなお姉さんたちのやんちゃぶりが楽しげに展開されていました。

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五反田団公演「家が遠い」 

青年団と緊密な関係を保つ「五反田団」は相変わらず活発な活動を続けています。今年の5月公演「おやすまなさい」が第25回。ぼくの初見は昨2003年春でした。そのときの第20回公演「家が遠い」(5月2-5日、東京・こまばアゴラ劇場)の評をある雑誌に発表しました。以下、その再掲です。

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うずめ劇場「いまわのきわ」

うずめ劇場の東京公演は2002年11月2-4日、東京練馬区の黒テント作業場で開かれました。当時の劇評を以下、再掲しますが、世界には恐るべき書き手がいるものだとあらてめて感じ入った次第です。

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燐光群「屋根裏」

 劇団「燐光群」は設立直後から注目していました。美香が主演していたテンションの高い初期の作品から飛び飛びにしか見ていないので忠実な観察者とは言えませんが、節目の作品を目にしているので、流れはつかめているつもりです。ここに掲載した「屋根裏」は2002年に上演され、これらの作品で主宰者(作・演出)の坂手洋二がその年の読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞しています。

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グリング第7回公演「ヒトガタ」

 「グリング(Gring)」は地味ながら、優れた舞台をみせていると評判が高い。ぼくは昨年2月、初めてみることができました。そのときまとめたのが、以下のコラムです。残念ながら、その後は機会がありませんが、また出かけたい劇団の一つです。

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劇団☆新感線「七芒星」

 劇団☆新感線が評判になってから10年以上経つでしょうか。いまはすっかり人気劇団になりました。なんの気まぐれか、2002年の暮れ、4800円を払って赤坂ACTシアターの立ち見でみたのが「七芒星」でした。当時書いた雑誌のコラムを以下、転載します。

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