◎個人とスタンダード(文脈)ということについての考え-「隣人ジミーの不在」再演を前に
神里雄大
今月再演する『隣人ジミーの不在』(※注)は、その製作の一部を韓国ソウルでおこなった。韓国人俳優が出るわけでもなく、韓国のことを直接的に扱った作品でもなく、また今のところ韓国での公演の予定もない(機会があればぜひやりたい)ので、なぜ? と聞かれることも少なからずあった。その経緯を書き記すことで、僕がいまどんなことを考えて作品をつくり活動しているかを紹介したいと思う。話は、2009年までさかのぼる。旅をするつもりで読んでもらいたい。
“岡崎藝術座「隣人ジミーの不在」” の続きを読む