◎〈アジア〉をキーワードに東京を旅する
片山幹生
Port Bの「東京ヘテロトピア」は、まず東京芸術劇場の1階ロビーで、チケットと引き換えにガイドブックと携帯ラジオを受け取るところから始まる。ガイドブックには13箇所のスポットが、各箇所見開き2ページで紹介されている。参加者はこのガイドブックの記述を頼りに、ラジオを持って各スポットに向かう。立ち寄った現場でその場所に関わる「物語」をラジオを通して聞く。各地点でラジオから聞こえてくるのは、東京にやって来たアジアの異邦人に関わる物語である。
小劇場レビューマガジン
◎〈アジア〉をキーワードに東京を旅する
片山幹生
Port Bの「東京ヘテロトピア」は、まず東京芸術劇場の1階ロビーで、チケットと引き換えにガイドブックと携帯ラジオを受け取るところから始まる。ガイドブックには13箇所のスポットが、各箇所見開き2ページで紹介されている。参加者はこのガイドブックの記述を頼りに、ラジオを持って各スポットに向かう。立ち寄った現場でその場所に関わる「物語」をラジオを通して聞く。各地点でラジオから聞こえてくるのは、東京にやって来たアジアの異邦人に関わる物語である。
◎「嘘言うなー!」(ぜひ京都弁のイントネーションで)
都留由子
もう一度見たい舞台を挙げるときりがない。孝夫・玉三郎の「桜姫東文章」、スウェーデンの劇団(名前を忘れてしまった)の「小さな紳士の話」、デンマークのボートシアター「フルーエン」、五期会の「そよそよ族の叛乱」、プロメテの「広島に原爆を落とす日」。どの作品も、いくつかの場面が鮮やかに目の前に浮かぶ。
が、ひとつ、具体的な場面はほとんど覚えていないのに、もう一度見たい作品がある。1980年に京都のどこかの小学校の体育館で見た、劇団風の子の作品「2+3」だ。
“連載「もう一度見たい舞台」第2回 劇団風の子「2+3」” の続きを読む