サンプル「ファーム」

◎劇評を書くセミナー 東京芸術劇場コース2014 第4回 報告と課題劇評

第4回サンプル「ファーム」チラシ 劇評を書くセミナー2014の第4回は、劇団サンプルの新作公演「ファーム」を取り上げました。遺伝子研究に打ち込む父、その結果特異な体質を持つようになった息子、ほかの男性を好きになった母、ゾーントレーナーと称する女性らが登場し、物語の骨格がはっきりした舞台と言われましたが、再生医療を縦糸に、普通でない人間関係が交錯するいつものテイストも感じられる作品でした。
 講師の佐々木敦さん(批評家、早稲田大学教授)は集まった計14本を取り上げ、それぞれ詳しく読み解いて2時間半があっという間に過ぎました。最後に、締め切り後に五月雨式に課題原稿が到着したことに触れ、締め切りを守るのが書き手の原則、と苦言を呈していました。佐々木さんはその後、予定を変更して懇親会にも参加。受講者と熱心に話し込んでいました。
 今回も早々と定員(20人)に達し、聴講も出ました。作品、講師、劇場の三拍子が揃って熱いセミナーが続いています。
 セミナー後に提出されたものも含めた原稿のうち、了解の得られたものを掲載します。(編集部)

【写真は、劇評を書くセミナー第4回から(東京芸術劇場)。撮影=ワンダーランド 禁無断転載】
【写真は、劇評を書くセミナー第4回から(東京芸術劇場)。撮影=ワンダーランド 禁無断転載】

課題公演:サンプル「ファーム」
日時:2014年10月11日(土)14:00-16:30
会場:東京芸術劇場ミーティングルーム7(6階)
講師:佐々木敦さん(批評家、早稲田大学教授)

【課題原稿】
1 劇評『ファーム』(石井春夏)
2 ただ今、実験中(古森絵里)
3 なぜこの作品が私にとって残念だったか(酒井はる奈)
4 オレンジのこどもは(レモン)(箕浦光)
5 神への道程、道半ば。(中村直樹)
6 父は息子を操作できるか 〜家族・生殖・精神/フィクション(寺谷篤人)
7 わたしってヒトですか?それとも、近未来のフランケンシュタイン?(野呂瑠美子)
8 不整合に育まれたリアリティ(齋藤理一郎)
9 演劇はそれ自体が「ファーム」であろうが—(高橋楓)
10 羊のドリーを憶えていますか?(小泉うめ)
11 言葉が息づく舞台(丸山浩木)
12 近未来の愛 −『ファーム』に寄せて−(河野景子)
13 組み換え、操作とは無関係に存在する風景(吉田彩乃)
14 周さんのファームたち(でんないいっこう)
15 結局はそれが普通(関島弥生)

*到着順に一連番号をつけた。
*筆者名はタイトルのあとの丸括弧内に入れた。
*観劇日時は末尾の括弧内に入れた。
*セミナー当日合評された劇評を再度チェックしてもらった上、了解を得たものを掲載。

【上演記録】
サンプル「ファーム
東京芸術劇場シアターウエスト(2014年9月19日-28日)

[作・演出]
松井周

[出演]
古屋隆太、奥田洋平、野津あおい、羽場睦子、金子岳憲、町田マリー

[スタッフ]
舞台監督:谷澤拓巳
舞台美術:杉山至+鴉屋
照明:木藤歩
音楽:宇波拓
音響:牛川紀政
衣裳:小松陽佳留
演出助手:郷淳子
ドラマターグ:野村政之
WEBデザイン:斎藤拓
宣伝写真:momoko japan
フライヤーデザイン:京(kyo.designworks)
制作:冨永直子(quinada)、富田明日香
企画:松井周、三好佐智子(quinada)

主催:サンプル、quinada
助成:芸術文化振興基金
提携:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)

[チケット]
一般(前半割)[前売] 3,200円 [当日] 3,500円
       [前売] 3,500円 [当日] 3,800円
学生[前売・当日共] 2,500円
高校生割引[前売のみ] 1,000円

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