◎リーディングの枠を超えた4本、幅広く多彩に
山田ちよ(演劇ライター)
1人の作家を取り上げ、3~4人の演出家がその作品の中から選んで、リーディング形式で1時間程度の舞台作品をつくる。これが横濱・リーディング・コレクションの基本的なスタイルだ。5回目となる今回は、三島由紀夫が選ばれ、4人の演出家が挑んだ。
小劇場レビューマガジン
◎リーディングの枠を超えた4本、幅広く多彩に
山田ちよ(演劇ライター)
1人の作家を取り上げ、3~4人の演出家がその作品の中から選んで、リーディング形式で1時間程度の舞台作品をつくる。これが横濱・リーディング・コレクションの基本的なスタイルだ。5回目となる今回は、三島由紀夫が選ばれ、4人の演出家が挑んだ。
◎追憶を促すツールとしてのカフカ風変身か
山田ちよ(演劇ライター)
高校3年生の男子4人が登場、恋愛や性体験、就職や遊びなどの話から、この年ごろらしい、大人と子どもの混じり合う心が浮き彫りになる。内面の繊細さを感じさせるが、壊れやすいのでなく、前向きに考えるたくましさや明るさがある。話題があちこちに飛ぶ会話をスムーズに回した4人の演技には、仲間同士のきずなを大切にしようとする内面も表れていた。