テアター・ブレーメンで働く

◎ドイツ演劇はドイツ料理より大分おいしい
 大泉七奈子

 私は、ドイツの公共劇場の現場で舞台美術の勉強をするべく、テアター・ブレーメンという劇場で働いています。
 そもそもドイツに来たきっかけは、文化庁の新進芸術家海外研修制度という奨学金を頂けた事に端を発します。2013年の9月に渡独したので、1年ちょっとになります。ドイツの劇場のシーズンは9月に始まります。2013/14年シーズンをミュンヘンの劇場、カマーシュピーレで過ごし、2014/15年シーズンから、つまりつい最近、ブレーメンにやって来ました。
 それまでは東京で舞台美術家の助手をしたり、その後小劇場中心に自分でデザインをやったりしていました。ワンダーランドで過去に取り上げられた作品のいくつかは、私が美術を手掛けたものです。
“テアター・ブレーメンで働く” の続きを読む