◎「本人」が演じる「ウソ」と「本当」 演劇への根源的な問いかけ
第二次谷杉(劇作家)
●巧みなウソとぎこちない本当
すばらしい風景を眼の前にして思わず「まるで絵のよう」と言った事はないだろうか。あるいは「音楽が聞こえてきそう」だと思った事はないだろうか。絵画や音楽、それは時として褒め言葉として使われる。
では「芝居がかっている」「お芝居みたい」というのはどうだろう? ここには人が他者を演じる=演技に関するうさんくささ、不信が表われてはいないだろうか?
“リミニ・プロトコル「カール・マルクス:資本論、第一巻」” の続きを読む