◎20分でも「演劇」として
柴山麻妃
昨年度から、日本劇作家協会主催の「劇王」出場権を争って、九州地区でも「劇トツ×20分」が始まった。これは、「上演時間20分」「登場人物は3名まで」というルールのもとで作られた作品の中から、観客と審査員の投票で優勝作品を選び出すというものだ。
3月に北九州芸術劇場で開かれた第二回目は、昨年度の稽古場での公演から小劇場へと場所が替わり(縦横一間ずつ広くなった)、より本格的な上演形態となった。今回出場したのは5劇団、優勝した劇団には北九州芸術劇場・小劇場での上演権が与えられる。審査員には「ままごと」の柴幸男氏、映画監督のタナダユキ氏。試験的な一回目に比べ、今年は全体的に作品の質も上がり見応えのある大会になった。