連載企画 観客が発見する 第3回

◎「そこに人がいる」魅力
 高野しのぶ

 蓄積できるブログ形式

-高野さんはブログとメールマガジンの「しのぶの演劇レビュー」、それにツイッター、フェイスブックなどネットで発信しています。始まりは2004年でしたか。

高野 ブログは2004年からですが、友人が2000年に、誰でも書き込める「しのぶの観劇掲示板」というサイトを作ってくれたのが始まりです。掲示板は投稿が増えると過去ログが消えてしまう。それはもったいないから蓄積できる形式にしたらと勧める人がいて、ブログになりました。
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「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」

◎青春に取り憑かれた「夢想者」たち 燃えたぎる身体が放った鋭い閃光  高野しのぶ  演劇は、瞬く間に過ぎて忘れ去られていく、豊かでかけがえのない“今”という瞬間の連続だ。どんなに現実離れした夢や虚構を舞台上に作り出しても … “「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」” の続きを読む

◎青春に取り憑かれた「夢想者」たち 燃えたぎる身体が放った鋭い閃光
 高野しのぶ

 演劇は、瞬く間に過ぎて忘れ去られていく、豊かでかけがえのない“今”という瞬間の連続だ。どんなに現実離れした夢や虚構を舞台上に作り出しても、俳優と観客がいる劇場で上演される限り、演劇はライブ(生)の現実であることから逃れられない。そして、どんなに昔や未来の出来事でも“今”起こったことにしてしまう。そんな演劇の宿命を生かした作品をこそ観たいと思う。

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岡田利規 × 中野成樹「チェルフィッチュ、世界的超感染力のゆくえ」

◎自分が使ってる言葉と、生活している動きを肯定的に提示したい
高野しのぶ(「しのぶの演劇レビュー」主宰)

アートカフェvol.7チラシ2007年5月に代表作『三月の5日間』の海外ツアーを行った、チェルフィッチュの岡田利規さんを迎えた「ポスト海外ツアートーク」に伺いました。聞き手は中野成樹さん(中野成樹+フランケンズ)。仲良しのお2人の歯に衣着せぬトークに笑いながら、岡田さんがパリとブリュッセルの舞台芸術業界に触れて、「いま思うところ」を聞かせていただきました。
岡田さんと中野さんが話された言葉を、なるべくそのままにご紹介することを心がけたレポートです。

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TOKYOSCAPE

◎TOKYOSCAPEで、KYOTOトリップ!- 東京6劇団による同時多発公演 in 京都
高野しのぶ(「しのぶの演劇レビュー」主宰)

東京で個性的かつ精力的な活動を続けている6つの小劇場劇団が、京都の4つの会場で同時多発公演をおこないました。それがTOKYOSCAPE(トーキョー・スケープ)。小劇場観劇フリークの間ではこの夏、「京都、いつ行く?」「何と何を観る?」など、TOKYOSCAPEの話題で持ちきりでした。

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