チェルフィッチュ「地面と床」
マルセロ・エヴェリン/デモリッション Inc. 「突然どこもかしこも黒山の人だかりとなる」

◎死者の権利と生者の自由―KYOTO EXPERIMENT 2013報告(第1回)
 水牛健太郎

 今年の3月末、2年住んだ京都を引き払い、東京に戻ってきた。しかし、KYOTO EXPERIMENT報告はせっかく2年やったので、今年も(できれば来年以降も)続ける。平日は東京で仕事、予算の都合もあり週末ごとに深夜バスで5回往復という強行軍になるが、それだけの価値はあるだろう。
 半年ぶりの京都は全く変わっていなかった。いや、変わっているところもあるはずなのだが、バスを降りたその瞬間から何の違和感もなく、この町に住んでいるように感じては「あ、違った。今は東京だ」と思い出すことを何度か繰り返した。
 これからひと月は私の怪しい京都弁も復活である。ひときわ美しい10月の京都を、演劇との出会いを求めて自転車で駆け回りたい。
“チェルフィッチュ「地面と床」
マルセロ・エヴェリン/デモリッション Inc. 「突然どこもかしこも黒山の人だかりとなる」” の
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