◎透明なゴミ袋のような雲のなかで
中尾祐子

役者が台本を越えて、複雑で厚みのある物語世界を構築していく過程を目の当たりにするのは気持ちがいい。その役者の演技が巧みであるならば、なおさら爽快だ。ステージ上に演出家と役者の信頼と挑戦が満ち溢れているならば、もう言うことは何もない。
そんな舞台に出会えたのかもしれない。表題の舞台で構成・演出を手がけた鈴木勝秀氏が公演終了後、台本を公式ホームページ上で公開した。その台本を読み、いくつか得るところがあって心地よかったのだ。
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1966年の初演後、日本全国を巡演し、節目節目に再演してきた老舗劇団の代表作が、創立50周年を記念して再び幕を開けた。演出は八田元夫、千田是也と続き、3代目にあたるロシアの鬼才ワレリー・ベリャコーヴィッチ。1998年に朝日生命ホールで初演をふみ、今回が4度目の挑戦である。