五反田団「迷子になるわ」

◎前田司郎はどのようにして迷子になったか。
 芦沢みどり

1.「迷子になるわ」公演チラシ
 10月末から11月末にかけての30日間、豊島区の劇場を中心に繰り広げられた「F/T10」が閉幕した。<演劇を脱ぐ>というキーワードを掲げて開催された今年で3回目の演劇祭。そのプログラム・ディレクターの相馬千秋は冊子の中で「今回唯一、自らが書き下ろす戯曲を演出する前田司郎は、敢えて『うまい劇作』の王道から離れ、『迷子宣言』をするという。これら(三浦基の作品も含めての意味:筆者補足)の上演を通じて、戯曲、俳優の身体をベースとした演劇創造の現在地点を再確認していきたい」、と『迷子になるわ』について前説している。
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トライフル「タバコトーク×ドーナツトーク」

◎不条理演劇と口語演劇、そして、演劇の歴史を背負って活動すること。あるいは作家の表現衝動について
  矢野靖人

「タバコトーク×ドーナツトーク」公演チラシ NEVER LOSE(活動休止中)の片山雄一が名古屋で旗揚げしたカンパニー・トライフルの第二回公演、『タバコトーク×ドーナツトーク』二本立て公演を観に行って来た。
 トライフルは2010年2月にちくさ座で旗揚げした名古屋のカンパニー。東京在住の劇作家、演出家、そして俳優でもある片山雄一が、製作時にのみ名古屋に長期滞在(レジデンス)して、名古屋の俳優、スタッフと共同制作を行うという、久しぶりに自らが主宰として旗揚げしたカンパニー。東京と名古屋のみならず、演劇東京一極集中に異を唱え、ゆくゆくは東京とそれ以外の全国とを結ぶためのカンパニーを目指しているという。
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「初日レビュー2010」 次回はブルドッキングヘッドロック

 ご好評いただいている「初日レビュー2010」の次回は、今月17日(金曜日)に初日を迎える ブルドッキングヘッドロック「嫌な世界」公演(新宿・サンモールスタジオ、2010年12月17日-31日)を取り上げます。翌18日にウエブサイトに掲載いたします。お楽しみに!(ワンダーランド編集部)


初日レビュー第7回 The Shampoo Hat「砂町の王」

 最近活躍めざましいThe Shampoo Hatは「実存的な劇空間の創造」を掲げ、作・演出の赤堀雅秋が岸田國士戯曲賞の候補になるなど、その実力が評価されている劇団です。前作「沼袋十人斬り」はこれまでとはひと味違った作風をみせたと評判になりました。新作の第25回公演「砂町の王」はどうか-。12月1日の公演初日をみた6人が五つ星と400字でレビューします。掲載は到着順です。

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テレビで見る演劇(~12月末)

 もう12月。12月と言えば「忠臣蔵」です。この時期には歌舞伎でも上演される演目ですが、ちょっと趣の違ったところで、花組芝居の「KANADEHON忠臣蔵」が10日に放映されます。18日には、日韓両国で多くの賞を受賞した「焼肉ドラゴン」が。話題作だっただけあって何度目かの再放送、見逃していた方はいかがですか。そのほかにも、グローブ座の「オセロー」、栗山民也演出の「イリアス~怒りと戦争と運命についての叙事詩」など、どんな舞台なのか興味のある方も多いのではないでしょうか。
(場合により、番組内容、放送日時などが変更になることがあります。また、地上波デジタル放送の番組表は関東地区のもので、地域により一部番組が異なります)
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