デヴィッド・ルヴォー演出「屋根の上のバイオリン弾き」

演劇評論家の長谷部浩さんがCLP サイトでデヴィッド・ルヴォー演出の「屋根の上のバイオリン弾き」を紹介しています。綿密な分析の最後に「ルヴォーは、ヴァイオリン弾きに子供を寄り添わせ、楽器を幼い子に手渡す光景で、この劇をし … “デヴィッド・ルヴォー演出「屋根の上のバイオリン弾き」” の続きを読む

演劇評論家の長谷部浩さんがCLP サイトでデヴィッド・ルヴォー演出の「屋根の上のバイオリン弾き」を紹介しています。綿密な分析の最後に「ルヴォーは、ヴァイオリン弾きに子供を寄り添わせ、楽器を幼い子に手渡す光景で、この劇をしめくくる。伝統や慣習が失われても、楽器にこめられた民族の音階やリズムは、引き継がれていくだろう。そのかすかな希望が疲れ果てたテヴィエの肩に、光明のように宿った」と締めくくります。これまでみたルヴォー演出の舞台が脳裏によみがえり、日本でもみたくなりました。

唐ゼミ「盲導犬」

CLP クリティック・ライン・プロジェクトの皆川知子さんが唐ゼミ「盲導犬」 を取り上げました。「今回もまた、唐十郎の人間へのやさしさと残酷さが渾然となったことばの奔流に、目の眩むような思いをした」と切り出して、唐ワールド … “唐ゼミ「盲導犬」” の続きを読む

CLP クリティック・ライン・プロジェクトの皆川知子さんが唐ゼミ「盲導犬」 を取り上げました。「今回もまた、唐十郎の人間へのやさしさと残酷さが渾然となったことばの奔流に、目の眩むような思いをした」と切り出して、唐ワールドへ案内しています。

劇団山の手事情社EXTRA企画『作、アレクサンドル・プーシキン』

「しのぶの演劇レビュー」は相変わらず精力的にレビューをアップして、「怒涛の演劇観劇人」の名に恥じない活躍です。今回紹介するのは、劇団山の手事情社EXTRA企画『作、アレクサンドル・プーシキン』。 こまばアゴラ劇場での公演 … “劇団山の手事情社EXTRA企画『作、アレクサンドル・プーシキン』” の続きを読む

「しのぶの演劇レビュー」は相変わらず精力的にレビューをアップして、「怒涛の演劇観劇人」の名に恥じない活躍です。今回紹介するのは、劇団山の手事情社EXTRA企画『作、アレクサンドル・プーシキン』。 こまばアゴラ劇場での公演(7.28 – 8.1)です。

燐光群「私たちの戦争」「だるまさんがころんだ」

「おかめの客席日記」が燐光群「私たちの戦争」を取り上げています。「イラクの悲惨な状況を伝えるなら、映画などのカメラで写した映像にまさるものはない。だが演劇は、事実だけでなく人生の一コマから本質を描く力がある。だから観客の … “燐光群「私たちの戦争」「だるまさんがころんだ」” の続きを読む

「おかめの客席日記」が燐光群「私たちの戦争」を取り上げています。「イラクの悲惨な状況を伝えるなら、映画などのカメラで写した映像にまさるものはない。だが演劇は、事実だけでなく人生の一コマから本質を描く力がある。だから観客の心を打つ。それが現実を演劇にする意味だと思った」。おそらく作者らの願いや望みが伝わった確かな形の一つなのでしょうか。
8月4日には「だるまさんがころんだ」を取り上げています。

こまつ座第73回公演「父と暮せば」

「No hay banda」blog が新宿・紀伊国屋サザンシアターのこまつ座第73回公演「父と暮せば」を取り上げ、「出演者は2人とも達者です。しかし…親子の気持ちのぶつかり合いのところでは心からの触れ合いが伝わってこな … “こまつ座第73回公演「父と暮せば」” の続きを読む

「No hay banda」blog が新宿・紀伊国屋サザンシアターのこまつ座第73回公演「父と暮せば」を取り上げ、「出演者は2人とも達者です。しかし…親子の気持ちのぶつかり合いのところでは心からの触れ合いが伝わってこない演出」とズバリ。また遅刻客が開演中に入ってきて観劇の妨げになる事態も率直に指摘しています。

REAL TOKYOに寄稿したレビュー

 文字数は250。半角カナなら倍に増やせるかと血迷ったが、往生際が悪いと思い直し、いざ始めてみるとそれは一筆描きのようで楽しい作業だった。 

 文字数は250。半角カナなら倍に増やせるかと血迷ったが、往生際が悪いと思い直し、いざ始めてみるとそれは一筆描きのようで楽しい作業だった。 

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デス電所「ちょっちゅ念」

 関西の舞台芸術全般、関西圏で行われるアートシーンすべてを対象に、批評と支援を行っていこうと設立されたCCC(Culture Critic Clip)サイトは地味ながら堅実な劇評を発表していることで知られています。大阪・ … “デス電所「ちょっちゅ念」” の続きを読む

 関西の舞台芸術全般、関西圏で行われるアートシーンすべてを対象に、批評と支援を行っていこうと設立されたCCC(Culture Critic Clip)サイトは地味ながら堅実な劇評を発表していることで知られています。大阪・伊丹のアイホールで開かれたデス電所「ちょっちゅ念」公演(7月7-11日)を取り上げ、同メンバーの西尾雅さんが「煩悩で織り上げる曼荼羅の救い」という題で劇評を書いています。

庭劇団ペニノ 「小さなリンボのレストラン」

――気違いMealパーティーのAbsurd劇―― 庭劇団ペニノ 「小さなリンボのレストラン」   話題のユーメー劇団、立見の当日券求めて並ぶ行列を尻目にゆうゆうA席に着席するのも悪くないのかも知れないが、面白いから見てみ … “庭劇団ペニノ 「小さなリンボのレストラン」” の続きを読む

――気違いMealパーティーのAbsurd劇―― 庭劇団ペニノ 「小さなリンボのレストラン」

  話題のユーメー劇団、立見の当日券求めて並ぶ行列を尻目にゆうゆうA席に着席するのも悪くないのかも知れないが、面白いから見てみたら?日ごろ信頼するシアター・ゴア-からのミニコミ、地図を片手にやっとのことで劇場を探し当て、さあ、何が展開するかドキドキしながら見ていく気分はこたえられるものではない。いわんやそれが期待以上の舞台においておや!である。 庭劇団ペニノの「小さなリンボのレストラン」はそういう、久しぶりの芝居見の醍醐味であった。

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劇団態変を見た

今年のタイニイアリス・フェスティバルの概要が明らかになりました。大阪の劇団態変の公演も年末に予定されています。劇団態変は昨年もフェスティバルに参加しましたが、そのときの公演「碧天彷徨」をみて、ダンスや演劇の分野で評論活動 … “劇団態変を見た” の続きを読む

今年のタイニイアリス・フェスティバルの概要が明らかになりました。大阪の劇団態変の公演も年末に予定されています。劇団態変は昨年もフェスティバルに参加しましたが、そのときの公演「碧天彷徨」をみて、ダンスや演劇の分野で評論活動を続けている柳澤望さんが、身体障害者のパフォーマンスと舞台芸術の営みについて正面から受け止め、文章をまとめています。タイトルは「劇団態変を見た」。昨年の記事ですが、このテーマを考える貴重な手がかりになると考え、紹介します。

こまつ座 『父と暮せば』

劇場はなみだにゆすれ  1994年の初演から数えて10回目の再演となる『父と暮せば』のこまつ座公演(ロシア公演1回を含む)は、過去の例に漏れず、劇場に笑いと涙の汪溢する舞台であった。紀伊國屋サザンシアターを埋め尽くした客 … “こまつ座 『父と暮せば』” の続きを読む

劇場はなみだにゆすれ

 1994年の初演から数えて10回目の再演となる『父と暮せば』のこまつ座公演(ロシア公演1回を含む)は、過去の例に漏れず、劇場に笑いと涙の汪溢する舞台であった。紀伊國屋サザンシアターを埋め尽くした客席が流した、その涙の理由はどこにあるのか。そこには何より圧倒的なまでの戯曲の力が存在している。

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