劇団青年座〈マキノノゾミ三部作〉(「フユヒコ」「赤シャツ」「MOTHER」)

◎連続上演企画にかける劇団の気概と思い入れ
  後藤隆基

青年座〈マキノノゾミ三部作〉公演チラシある演劇人の名前がアチラコチラで目につく年がある。その意味で2008年は、じつにマキノノゾミの一年だった、といっても過言ではないだろう。

年の瀬の常と顧みれば、まず4月に沢田研二の音楽劇シリーズ「ぼんち」(わかぎゑふ作)を演出。8月にはM.O.P.に新作「阿片と拳銃」を書き下ろし、同時に劇団を2011年をもって解散する〈ファイナル・カウントダウン〉を発表した。が、当の本人たちはいたって力の抜けた気構えぬ発言を各誌に寄せており、この劇団をよくあらわしているようにみえた。

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トヨタコレオグラフィーアワード「次代を担う振付家賞」に白井剛

 トヨタコレオグラフィーアワード2006の「ネクステージ」(最終審査会)が7月29日-30日の2日間、東京の世田谷パブリックシアターで開かれ、「次代を担う振付家賞」に白井剛さん( 「質量, slide , & . 」 振付、出演)が選ばれました。副賞200万円。観客が選ぶ「オーディエンス賞」は29日が康本 雅子さん、30日は遠田 誠さん(まことクラブ)の2人でした。

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週刊「マガジン・ワンダーランド」を始めます。

 この8月から週刊「マガジン・ワンダーランド」を始めます。Webサイト”wonderland”(wonderlands.jp)が8月1日に2周年を迎えるのを機に、新しい展開を図ることにしました。
 Webサイトと同じように、主に小劇場を舞台にした演劇やダンス、パフォーマンスを取り上げます。発行形態はメール、いわゆるメールマガジン形式ですが、webサイトと連携し、それぞれに互いの内容が見られるように工夫します。webマガジンとメールマガジンの相互補完体制を作り、今後もインターネットで出来ることを工夫してみるつもりです。購読は無料です。

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岡室美奈子早大教授のインタビュー 「ボーダレス・ベケット」

 早稲田大学演劇博物館COE演劇研究センターのwebサイトをみていたら、ベケット研究で知られる岡室美奈子教授のインタビューが紹介されてました。大学の研究者紹介ページです。タイトルは「ボーダレス・ベケット」。

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小劇場もフェスティバルの季節

 暑い夏が訪れると、東京の小劇場もフェスティバルの季節を迎えます。劇場側が参加団体を選択、企画する場合は、演劇への見通しや新しい才能を掘り出すセンスが自ずから表れてきます。最近はディレクターを起用して独自のコンセプトや方向を打ち出すケースも増えてきました。ラインナップを追いながら、そういうフェスティバルの特徴を見比べるのもおもしろいのではないでしょうか。

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インタビューランド #6 内野儀(東京大学大学院助教授)

インタビューランド #6 は、東京大学大学院助教授で演劇評論でも活躍している内野儀さんに登場してもらいました。内野さんは5月末に横浜赤レンガ倉庫ホールで開かれた遊園地再生事業団公演「モーターサイクル・ドン・キホーテ」のプロデューサーを務めました。この企画の由来や宮沢章夫さん(遊園地再生事業団主宰)に公演を依頼した理由などが語られています。ご一読ください。
>> インタビューランド #6「世界、いま、身体に開く演劇の試み-遊園地再生事業団『モーターサイクル・ドン・キホーテ』をめぐって」


77年企画(ごまのはえ×竹内佑×山口茜)「マリコの悪縁教室」

 ◎「執拗なヘビ年」(高木龍尋)

 1977年生まれの小劇場演劇人が集まって芝居をする……どうなるのか? かく言う私も1977年生まれである。
 作品について言う前に、少しばかり1977年生まれの思いというか、愚痴を申しあげたい。1977(昭和52)年に生まれたのは大変ビミョーなことである。一見、ラッキー7のゾロ目、おめでたいようでありながら、これがちっともおめでたくない。第二次ベビーブームから少し遅れ、ドラえもん放送開始より一年先んじて、五輪やW杯もなく、閏年でもなかった年に生まれたことの最大のビミョーさは、旧カリキュラム最後の学年、ということであった。

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モモンガ・コンプレックス「他力ジェンヌ。」

 会場となった桜美林大学はずいぶん遠い。東京の西郊外から電車を乗り継いで2時間近く。JR横浜線淵野辺駅からバスでキャンパスに着いたけれど、集合場所に関係者らしき人影が見あたらない。広いキャンパスをうろうろしてやっと会場にたどり着いたら、バス停前に戻ってほしいと言われてとぼとぼ逆戻り。しかし困惑と苦労の甲斐がありました。モモンガ・コンプレックスのパフォーマンスを目の当たりにして気持ちが軽ろやかになりました。

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SPAC芸術総監督に宮城聡さん 記者会見で抱負

 静岡県舞台芸術センター(SPAC)芸術総監督の交代が本決まりとなり、13日に同県庁で開かれた記者会見で発表されました。1995年のSPAC創設以来芸術総監督を務めてきた鈴木忠志さんが今年度末に退き、来年度からク・ナウカ シアターカンパニー代表の宮城聡さんに交代します。鈴木さんは顧問に就任する予定。

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東京デスロック「3人いる!」

 見逃して「しまった!」と思う公演があります。東京・下北沢の小さなカフェで開かれた東京デスロック「3人いる!」公演(5月26日-31日 6月3日、CAFE PIGA)もその一つです。というのも、次の二つのブログを見て、そそられてしまったのです。

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