一般公開の学習院大「演劇と躰」セミナー 鈴木忠志、野田秀樹らが登場

 学習院大学大学院人文科学研究科の2006年度身体表象文化学連続セミナー「演劇と躰」(第二期)が4月から始まっています。演劇評論で知られる同大の佐伯隆幸教授が企画責任者になっているだけあってテーマも講師も選りすぐり。鈴木 … “一般公開の学習院大「演劇と躰」セミナー 鈴木忠志、野田秀樹らが登場” の続きを読む

 学習院大学大学院人文科学研究科の2006年度身体表象文化学連続セミナー「演劇と躰」(第二期)が4月から始まっています。演劇評論で知られる同大の佐伯隆幸教授が企画責任者になっているだけあってテーマも講師も選りすぐり。鈴木忠志、野田秀樹、岡本章ら各氏が予定され、各回無料というのも公開セミナーの魅力になっています。
 6月22日(木)の第3回は午後6時から、尼々﨑彬・学習院女子大学教授の「ダンスの身体」。場所は学習院大学・西2号館501教室です。参加費無料・事前申し込み不要です。
 同セミナーのwebサイトによると、次のような日程が掲載されています。

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日本劇作家協会長に坂手洋二氏

 日本劇作家協会の新役員体制が5月28日に開かれた総会で正式承認され、新会長に坂手洋二、副会長に横内謙介、渡辺えり子、専務理事に平田オリザら各氏がきまりました。任期は2008年3月31日まで。だいぶ遅れましたが手短に掲載 … “日本劇作家協会長に坂手洋二氏” の続きを読む

 日本劇作家協会の新役員体制が5月28日に開かれた総会で正式承認され、新会長に坂手洋二、副会長に横内謙介、渡辺えり子、専務理事に平田オリザら各氏がきまりました。任期は2008年3月31日まで。だいぶ遅れましたが手短に掲載します。

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若手演出家コンクール2006 募集中

日本演出者協会が主催する「若手演出家コンクール2006」が参加者を募集中です。応募資格は「自分を若手(新人)と考える演出家」というだけの伸びやかさ。最優秀演出家賞(1名)には賞金50万円と記念公演の機会が与えられます。
このサイトのニュースや報告は観劇者への情報提供を基本に考えていますが、このコンクールは最終審査が公開で、審査の過程に観客参加の方式が組み込まれているので取り上げました。

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青年団+文学座「職さがし」

作品は1971年にフランスで発表されています。当時はポンピドーがドゴールの跡を継いで大統領になったばかり。「5月革命」の熱気が尾を引いているものの劇中でその余波はあまり感じられません。中高年の失業は社会問題になっていなかったようです(労働政策研究・研修機構「フランスにおける中高年の雇用」)。
再就職活動中の夫は40代半ば。勤め始める妻と、左翼活動に入れあげる16歳の娘との3人家族。それに企業の面接官(人事担当者)と併せて4人が、白で統一した服装で登場します。

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TOKYOSCAPE・東京ワークショップ

 東京を拠点に活動する6劇団が今夏、京都で集中公演する「TOKYOSCAPE」フェスティバルが開かれますが、それに先だって参加劇団の方法論を知ってもらうための東京ワークショップが6月19日から9日間の日程で組まれています … “TOKYOSCAPE・東京ワークショップ” の続きを読む

 東京を拠点に活動する6劇団が今夏、京都で集中公演する「TOKYOSCAPE」フェスティバルが開かれますが、それに先だって参加劇団の方法論を知ってもらうための東京ワークショップが6月19日から9日間の日程で組まれています。参加劇団の演出家6人が講師となり、共通テキストとして京都在住の劇作家鈴江俊郎の岸田戯曲賞受賞作『髪をかきあげる』を取り上げます。各コースは1演出家3コマ(1コマ3時間30分×3)単位。各演出家の複数コースを選択できる仕組みです。定員は各コース14人。対象は「一般の方を拒みませんが、演劇志望向けのプログラム」になるそうです。東京ワークショップは昨年に続き2回目。最終日の「成果発表」は一般にも公開されます。

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「戯曲を考える」セミナーが参加者募集

神奈川県芸術文化財団主催の「戯曲を考える」セミナー(全2回)が参加者を募集しています。7月15日に開かれる第1回の講師は劇作家・演出家の宮沢章夫さん(遊園地再生事業団を主宰)、8月19日の第2回は劇作家の別役実さん(兵庫県立ピッコロ劇団の代表)。セミナーで戯曲の書き方や読み方、楽しみ方を探っていくそうです。

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危婦人「 大部屋女優 浜子 ~至福のランデブー~ 」

 「危婦人」は1998年旗揚げの女性劇団。風変わりな劇団名に引かれ、そのうえ「一見普通そうに見え、でもどこかおかしな女たち」がコンセプトと聞いて足を運びました(新宿・サンモールスタジオ、5月19日-28日)。女優とその隠 … “危婦人「 大部屋女優 浜子 ~至福のランデブー~ 」” の続きを読む

 「危婦人」は1998年旗揚げの女性劇団。風変わりな劇団名に引かれ、そのうえ「一見普通そうに見え、でもどこかおかしな女たち」がコンセプトと聞いて足を運びました(新宿・サンモールスタジオ、5月19日-28日)。女優とその隠し子、それに育ての母の、意地や嫉妬が絡むメロドラマ風の展開。歌と踊りを盛り込み、しっかり、こってり作られたエンタメ芝居という印象です。

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デラルテ舎「プルチネッラ~その生と死の復活から」

 コメディア・デラルテは16世紀半ばのイタリアで生まれ、17、18世紀ごろまでヨーロッパで隆盛を極めた、即興性のある仮面喜劇です。プルチネッラは、そのコメディア・デラルテの中でも南イタリアの代表的な召使いのキャラクターと … “デラルテ舎「プルチネッラ~その生と死の復活から」” の続きを読む

 コメディア・デラルテは16世紀半ばのイタリアで生まれ、17、18世紀ごろまでヨーロッパで隆盛を極めた、即興性のある仮面喜劇です。プルチネッラは、そのコメディア・デラルテの中でも南イタリアの代表的な召使いのキャラクターとして知られ、鷲鼻の黒い仮面を着けた姿は、パスタを手づかみで頬張る絵や人形劇の登場人物としても親しまれているそうです。今回はイタリア最南端のカラブリア出身のアントニオ・ファーヴァが作・演出・主演・音楽を担当。文化庁の在外研修員として彼に師事した光瀬名瑠子が相手役を演じ、ピアノはクラウディオ・マッティオーリでした。

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「ムネモシュネの贈りもの」公演は予定通り

 ク・ナウカとインドネシアのテアトル・ガラシの合同公演「ムネモシュネの贈りもの」は予定通り6月11日から開かれます(-18日、東京・下北沢 ザ・スズナリ)。テアトル・ガラシはインドネシアのジャワ島中部地震で被害を受けたジ … “「ムネモシュネの贈りもの」公演は予定通り” の続きを読む

 ク・ナウカとインドネシアのテアトル・ガラシの合同公演「ムネモシュネの贈りもの」は予定通り6月11日から開かれます(-18日、東京・下北沢 ザ・スズナリ)。テアトル・ガラシはインドネシアのジャワ島中部地震で被害を受けたジョクジャカルタを拠点に活動していたので公演に影響が出るかもしれないともみられていました。

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無機王「僕の腕枕、君の蟹ばさみ。」

 「僕の腕枕、君の蟹ばさみ。」とは、ヘンなタイトルです。でも見終わって、瞬間的に「分かった」という気持ちになりました。ぶきっちょで優しい男の子と、ひりひりするような尖った女の子の、愛と追憶と再生の物語です。愛は現在から過 … “無機王「僕の腕枕、君の蟹ばさみ。」” の続きを読む

 「僕の腕枕、君の蟹ばさみ。」とは、ヘンなタイトルです。でも見終わって、瞬間的に「分かった」という気持ちになりました。ぶきっちょで優しい男の子と、ひりひりするような尖った女の子の、愛と追憶と再生の物語です。愛は現在から過去を発見する旅として設定されます。旅は追憶という名の探検であり、再生は過去の自分との切ない出会いによって成就します。台本は主人公の女子高生を陰影深く造形し、演出は場面と時間を複合的に配置し、主演の女優は余韻の残る印象的なシーンを刻みました。

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