TOKYOSCAPE・東京ワークショップ

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 東京を拠点に活動する6劇団が今夏、京都で集中公演する「TOKYOSCAPE」フェスティバルが開かれますが、それに先だって参加劇団の方法論を知ってもらうための東京ワークショップが6月19日から9日間の日程で組まれています。参加劇団の演出家6人が講師となり、共通テキストとして京都在住の劇作家鈴江俊郎の岸田戯曲賞受賞作『髪をかきあげる』を取り上げます。各コースは1演出家3コマ(1コマ3時間30分×3)単位。各演出家の複数コースを選択できる仕組みです。定員は各コース14人。対象は「一般の方を拒みませんが、演劇志望向けのプログラム」になるそうです。東京ワークショップは昨年に続き2回目。最終日の「成果発表」は一般にも公開されます。

 講師陣は夏井孝裕(reset-N)、長谷基弘(劇団桃唄309)、山田裕幸(ユニークポイント)、明神慈(ポかリン記憶舎)、詩森ろば(風琴工房)、内藤達也(bird’s-eye view)。それぞれ劇団活動も10年前後。ワークショップ活動の経験も豊富で、自分たちの方法論を持つ演出家です。ワークショップの内容や参加方法など詳しい情報は「TOKYOSCAPE東京ワークショップ」のページへ。

 TOKYOSCAPEフェスティバルの企画が生まれたのは3年前。昨年末に京都でプレイベントを開き、「TOKYOSCAPE SHOWCASE」と題して3つの短編の上演、多彩なワークショップとその成果発表、さらにシンポジウムを開催しました。今夏のフェスティバルは7月26日-8月6日の長丁場。京都の4会場で公演。期間中にワークショップなども予定されています。

 長期間じっくり企画を練りながら、劇団と劇場の自主的な活動で作り上げるフェスティバルはそう多くありません。それだけ労力も経済的な負担もかかってきます。ワークショップは情宣活動や参加劇団の手法を広めるとともに「資金を少しでも自分たちで調達したい」という主催者側の狙いもあるようです。

 講師はいずれも、こまばアゴラ劇場の「オリジナルのワークショップを創る研究会」(2003年-2004年)に参加したメンバー。フェスティバルディレクターの詩森ろば(風琴工房)さんは「今回のワークショップは俳優向けのプログラムですが、最終日の成果発表会はどなたでもみることができます。演出家は普段手の内をさらすことはありませんが、この場では台本が共通ですから演出家それぞれの個性が出るし、演出意図などを話すので楽しめると思います」と話しています。
 フェスティバルのチケット発売は6月17日から。詳細はTOKYOSCAPEのWebサイトで。

[関連情報]
・TOKYOSCAPE東京ワークショップhttp://www.tokyoscape.org/products/tokyows2/
・TOKYOSCAPEについてhttp://www.tokyoscape.org/mission/
・TOKYOSCAPE企画書(PDF)http://www.tokyoscape.org/mission/TOKYOSCAPE_FES.pdf

(6.07部分修正)

投稿者: 北嶋孝

ワンダーランド代表

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