◎間抜けでぬるい感覚が嬉しい復活 08年の最後にノイズ系最大の成功作
山内哲夫(編集者)
昨年12月に五反田のアトリエで上演された五反田団の新作「あらわれる、飛んでみる、いなくなる。」は、本来の五反田団の持ち味である、よく考えずに勘違いしたままダラダラと無駄な会話を繰り返す、若者たちの一夏をとらえた会心の一作となった。五反田団とはいえ、演じるのはいわき市の女子高校生。それでも、この作品は、五反田団の原点回帰ともいえるものだった。
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