<クロスレビュー 第3回> ニブロール(nibroll)「ロミオ OR ジュリエット」
ニブロールはダンスを中心に映像、音楽、照明、衣装、美術など各分野で活躍する人たちが集まったカンパニーです。今回は10周年とあって久しぶりの新作公演となりました。
主宰の矢内原美邦さんは高校からダンスを始め、全国高校ダンスコンクールでNHK賞、特別賞などを受賞。1997年にニブロールを設立。ニューヨークやパリ、アムステルダムなどのほか、ニューデリーやバンコク、台湾などアジア地域で開かれるフェスティバルに招聘され、2004年には「the Kitchen」(N.Y)単独公演も。日常の身ぶりをベースにした動きによって時代の空気感を提示する独自の振付で高い評価を得ています。
Off Nibroll名義で、映像作家・高橋啓祐さんとインスタレーションを中心とした作品を発表したり、MIKUNI YANAIHARA PROJECTで演劇分野に踏み込んだりしてきた矢内原さんの新しい舞台に注目しました。(掲載は到着順)