◎明らかにされない判断基準、今後が期待される顕彰事業
鉢村優
トヨタ自動車と世田谷パブリックシアターの提携事業として2001年に創設されたトヨタ コレオグラフィーアワード。一般公募の中から選ばれた6名(組)の振付家がファイナリストとして作品を上演し、“ネクステージ”(最終審査会)で「次代を担う振付家賞」の授与者を決定する。本アワードは、トヨタ自動車の公式サイトによれば、「ジャンルやキャリアを超えたオリジナリティ溢れる次代のダンス」を対象とし、振付家の成長を支援する目的で実施されている。9回目の開催となる本年は以下の6組がネクステージに選出された。
捩子ぴじん 「no title」
スズキ拓朗「〒〒〒〒〒〒〒〒〒〒」
木村玲奈「どこかで生まれて、どこかで暮らす。」
塚原悠也「訓練されていない素人のための振付けのコンセプト001/重さと動きについての習作」
川村美紀子「インナーマミー」
乗松薫「膜」
以下、上演順に各作品について整理していく。
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