静岡県舞台芸術センター(SPAC)芸術総監督の交代が本決まりとなり、13日に同県庁で開かれた記者会見で発表されました。1995年のSPAC創設以来芸術総監督を務めてきた鈴木忠志さんが今年度末に退き、来年度からク・ナウカ シアターカンパニー代表の宮城聡さんに交代します。鈴木さんは顧問に就任する予定。
各紙によると、宮城さんは「若い人などがSPACにアクセスできるチャンネルを増やすのが使命」などと語り、演劇に触れ合う機会や演劇入門の講座などを設ける考えを明らかにしたそうです。
SPACは国内では珍しく付属劇団を持つヨーロッパ型の劇場として知られ、頻繁に海外公演も行っています。朝日新聞によると、芸術総監督は、舞台作りなどにかかわる職員(現在44人)の任免と予算案の作成・執行(05年度は約4億円)ができ、国内の公共劇場の芸術面のリーダーとしては、破格に権限が大きいそうです。
宮城さんは来年度から立教大学現代心理学部映像身体学科教授への着任が予定され、SPACと併せて活動が多面的に広がります。
【関連情報】
・「県舞台芸術センター 宮城氏総監督就任へ 」(静岡新聞)登録(無料)後に閲覧可能。
・「SPAC芸術総監督就任の宮城氏 演劇に触れ合う機会を」(読売新聞静岡版 6月14日)
・「SPAC:総監督、鈴木さんから宮城さんへ 両氏と知事、県庁で会見」(毎日新聞静岡版)
・「静岡県舞台芸術センター、芸術総監督が交代へ」(朝日新聞5月30日)
・静岡県舞台芸術センター
・ク・ナウカ シアターカンパニー
・立教大学現代心理学部現代心理学研究科教員紹介 宮城聡・映像身体学科教授(2008年度着任予定)