クロスレビューの締切が迫ってきました。取り上げるのは
チェルフィッチュ公演「わたしたちは無傷な別人であるのか?」です。日本の小劇場演劇界の旗手の新作公演であり、現在最も注目される公演と言えます。既に公演を見た人の間では賛否両論が飛び交っているようです。
公演はSTスポット(2月14日-26日)公演が終わり、横浜美術館(3月1日-10日)は本日10日まで。締め切りは3月12日(金)です。送り先は info@wonderlands.jp。採用分には薄謝を進呈します。
応募要領は、これまでと同じです。☆印による5段階評価。レビュー本文(コメント)400字。名前と肩書。それに郵便番号と住所を書き添えてください。もう一つ、観劇日を末尾に付けてください。
3月17日発行予定の「マガジン・ワンダーランド」に掲載予定です。その後、webサイトに転載します。 マガジンの購読(無料)は
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2010/03/08 15:50 編集部 |
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◎身体に降り注ぐ言葉の雨
芦沢みどり
日暮里シアターアーツ/フェスティバル(2.12-3.21)参加作品の『作品No.7』を観て、再び舞台表現における<言葉と身体>について考えさせられた。再び、というのは5年前にこの集団の作品として初めて観た『ハムレットマシーン』によって、舞台表現の根幹である(と思われる)<言葉と身体>の問題を考えるうえで大いに刺戟を受けたからだ。それはハイナー・ミュラーの「ハムレットマシーン」を上演することの意味と正面から向き合った作品だったが、その中で佐々木敦という若い肥満体の俳優が、金属バットを振り回してテレビやテープデッキ、机を次々に叩き壊すシーンがあった。そのナマの破壊力はすさまじく、客席にいて背筋が寒くなるような怖さを覚えたものだが、同時に、彼の身体から発する負のエネルギーが、経済弱者へと追いやられた現代日本の若者層の鬱屈や怒りとダブって見えた。そして破壊シーンは痛ましくも共感できるものに変わっていた。セリフがない分、それは直接的だった。
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2010/03/05 23:58 編集部 |
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◎告発し続ける「想像力の欠落」
高木登
AVにさしたる興味もなく、したがって持田茜の存在も知らず、作・演出のニシオカ・ト・ニールがどのような才能かもわからず、ただ自分のところの次回公演に出演してくれる女優が出ているからという理由だけで観に行った女魂女力 其の壱『しじみちゃん』は本年最初の佳作だった。これを拾い物という。
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2010/03/05 00:03 編集部 |
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2010/03/03 23:22 編集部 |
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◎劇王から“劇王”誕生
鳩羽風子
売り出し中の劇作家が実力を競い合うバトルイベントの「劇王」。日本劇作家協会東海支部が送る恒例イベントは今年7回目を迎えた。結論からいうと、第5代、第6代劇王の鹿目由紀が大会初の3連覇を達成した。しかし、今回は劇王から“劇王”が誕生した年として記憶されるだろう。というのも、第4代劇王(2007年)の柴幸男が「わが星」という作品で、演劇界の芥川賞と目される岸田國士戯曲賞を受賞したからである。柴は連覇を狙った「劇王V」で鹿目に僅差で敗れて王座を奪われた。前年大会で敗れた劇王が、小牧・長久手の戦いが行われた開催地の由来にちなみ、甲冑をまとった落ち武者姿をした「合戦くん」として司会進行を務めるという掟があるため、柴は2009年と今回の2年連続で「合戦くん」となった。今年の開催日は2月7日で、岸田賞の発表は2月8日。結果としては、岸田賞受賞者が司会だけを務める贅沢なイベントとなった。ちなみに鹿目の3連覇によって、柴は来年も「合戦くん」になることが決定した。
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2010/02/26 23:56 編集部 |
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今月の注目番組は、3月12日(金)NHK教育テレビの芸術劇場。イタリアのロメオ・カステルッチの「神曲-地獄篇・煉獄篇・天国篇」を紹介します。カステルッチは、美術・音楽・身体表現を駆使した斬新な表現で、ヨーロッパのみならず世界から注目を集める舞台演出家です。この作品は、ダンテの長編叙事詩「神曲」を、現代的な視点と鮮烈なイメージで描き出した彼の代表作であり、フェススティバル/トーキョー09秋でも上演されました。今回放映されるのは、2008年のアヴィニョン演劇祭で収録されたものです。昨年末に来日した際のインタビューでは、自作を巡るさまざまなテーマなどについて語ります。(場合により、番組内容、放送日時などが変更になることがあります。また、地上デジタル放送の番組表は関東地区のもので、地域により一部番組が異なります)。
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2010/02/25 22:50 編集部 |
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◎閉ざされた世界の底にわずかに残る演劇の希望
柳沢望
宮森さつきの脚本による『F』は未来社会を舞台にしたSF仕立ての二人芝居で、設定上、ある少女とその世話をするアンドロイドがホテルの一室のような場所にほとんど閉じこもって過ごす一年に満たない日々を、四季をたどる四つのシーンで描いていく。設定の突飛さを除くと、アンドロイドと少女二人の会話によって描かれていくシーンは、ごく日常的な情景と言っていい。今回の初演では、端田新菜が少女を演じ、多田淳之介がアンドロイドを演じた。演出は木崎友紀子。
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2010/02/25 13:42 編集部 |
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◎「古き良きもの」の脱構築
武藤大祐
おそらく「古典」などという概念は、日本で現代的なダンスを見ている/作っている限り、縁遠いものといっていいように思える。クラシック・バレエであれ、能や歌舞伎であれ、知識としてはそこそこに、しかし実質的には何か「古き良きもの」として敬しつつ遠ざけておく、というのがごく一般的ではないだろうか。他方、古典の側でもかたくなに高尚な古典であり続けようとするから、溝は広がるばかりではあるが、そもそもこれが何か重要な問題なのかどうか、と考えてみることにすら大多数の日本人は興味をもてないのではないか。しかし、「問題」であるかどうかはさておき、少なくともこれがどういう事態なのかを客観的に認識しておくことは、どうでも良いことではない。過去を参照するという身振りをわれわれはなぜ軽視するのか、を知ることは、われわれの「現在」の定義に直接関わってくるからだ。われわれの「現在」は何を否定することによって成り立っているのか。大阪から神戸・新長田に移転したばかりの Dance Box で上演されたピチェ・クランチェンのソロ作品 『 I am a Demon 』(2005年初演)は、日本の観客の前に例えばこういう大きな問いを差し出したように思える。
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2010/02/19 21:01 編集部 |
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◎「微分化」された日常を映す
今井克佳
1月下旬、三軒茶屋のシアタートラムにて、「シアタートラム ネクストジェネレーションvol.2」として、三つのカンパニーによる公演が行われた。幸いにも、三作をすべて見ることができた。それぞれに興味深かったのだが、今回は最初に見た、快快の「インコは黒猫を探す」について語りたいと思う。他の二作については機会があれば補遺として書き継ぎたい。
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2010/02/18 23:23 編集部 |
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◎大学・大学院で学ぶ
高橋楓
2009年12月まで1年4ヵ月にわたり「マガジン・ワンダーランド」に連載しておりました【レクチャー三昧】は、
カレンダー版 で情報掲載を行っております。また、今後はこちらのページでも、毎月1回から2回のペースで情報をまとめてお知らせする予定です。従来の【レクチャー三昧】とはすこし方針を変えまして、舞台芸術関連にターゲットを当てて、またお値段が少々張るもの(従来は上限1,500円まで)も、東京近郊以外の催しも、柔軟に掲載して行く方針でございます。掲載方針は今後変更する可能性もございます。何卒ご寛恕のほどお願い申し上げます。
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2010/02/17 23:47 編集部 |
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