ワンダーランド wonderland
「クロストーク150分 最前線の演劇知」(後期)
◎「クロストーク150分 最前線の演劇知」(後期)予約受付中!
ワンダーランド演劇セミナー「クロストーク150分 最前線の演劇知」(後期)第3回は1月28日(土)に開きます。
講師は鵜山仁さん(文学座、前・新国立劇場芸術監督)、聞き手は徳永京子さん(演劇ジャーナリスト)。会場は、としまアートステーション「Z」(隣接の)東京芸術劇場リニューアル準備室会議室です。残席はわずかになりました。予約はお早めに。詳細、申し込みは次のページから。
>> 演劇セミナー:クロストーク150分「最前線の演劇知」(後期)
第4回(2月4日)は、いのうえひでのりさん(劇団☆新感線)が登場。最終回(2月11日)は聞き手、案内人を務める徳永京子さんが「演劇の現状と未来」を語ります。
鴎座クレンズドプロジェクト02「浄化。」
- 2012年1月25日 19:00
- 關智子
◎「浄化。」されるわたし
關智子
この言葉はロラン・バルト(Roland Barthes)が『恋愛のディスクール・断章』(Fragments D’un Discours Amoureux, 1977. 三好郁朗訳、みすず書房、1980年)における「破局」の項で述べたものである。この本は、『浄化。』の戯曲である『洗い清められ』(Cleansed, 1998. 近藤弘幸翻訳。以下敬称略)を書いた際に作者のケイン(Sarah Kane)自身が影響を受けたと述べており、作品の主題である精神的限界状態としての愛を表象するために参照していたとされる。この『浄化。』では、このバルトの言葉にあるような状態が上演の中で描かれると同時に、それは作中の登場人物だけではなく観客までも巻き込もうとする力強い、挑発的な試みが見られた。
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あうるすぽっと・豊島区「おやすみ、かあさん」
- 2012年1月25日 18:30
- 杵渕里果
◎邪悪
杵渕里果
『おやすみ、かあさん』(‘Night, Mother)は、1983年ピューリッツア賞受賞の戯曲。
「アラフォーおんなが自殺するはなし」というと「やたら暗い」けど、現代演劇に「自殺」がからむのは、『セールスマンの死』、『動物園物語』、『欲望という名の電車』…あんがい忌み嫌われてもないみたい。
「自殺」をめぐる葛藤は、健康な人でも…というか、そのカラダがそのカラダを殺せるくらい健康なカラダの人なら、窮状から消え去る手段としての「自死の誘惑」に襲われうるワケで、とりたてて異常なものではない。
なのに「自殺」がらみの葛藤は、まずその本人が隠すし、遺族も黙って抱えこんでヒミツにすることが多いから、外からはその存在じたい見えにくい。そんなふうに隠しこむ風習のためますます人は、孤独のドツボに落ちてゆく。
でも演劇にしてさしだせば、「特定の誰かの死」から離れたかたちで「自殺」についてコミニケーションする契機にできる。多くの力ある劇作家が「自殺」を好んで描いてきたのは、「演劇」という制度を最大限活用させられるテーマだから、なんだろう。
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「激情コミュニティ」と「十七戦地」 2月のクロスレビュー挑戦編
- 2012年1月23日 12:47
- 編集部
クロスレビュー挑戦編の2月公演は、次の2本を取り上げることになりました。
・激情コミュニティ「つぎ、待ち」(2月2日ー5日、日暮里 d-倉庫)
・十七戦地「百年の雪」(2月23日-27日、王子小劇場)
1月を休んだので今回は、2012年の第1回クロスレビューです。
レビューは★印による5段階評価と400字コメント。締め切りは公演最終日の翌日です。 本名と職業を載せますが、そのほかに条件はありません。公演を見た人はだれでも応募可能です。
次回3月対象公演の募集中です。締め切りは2月15日(水)です。
クロスレビューは、舞台のさまざまな見え方を知る好個の機会です。レビューの評者何人かを主催者側が指名できる仕組みになっています。リスク含みですが、挑戦の価値はありと思います。ご検討ください。(編集部)
詳細は、次のページをご覧ださい。>> クロスレビュー挑戦編 応募要項
青年団「ソウル市民 五部作」
- 2012年1月18日 11:49
- 高橋宏幸
◎差別を描くとはどういうことなのか
高橋宏幸
平田オリザの代表作の一つ、『ソウル市民』が5部作となって上演された。『ソウル市民』、『ソウル市民1919』、『ソウル市民 昭和望郷編』、『ソウル市民1939 恋愛二重奏』と4作目までが、30年以上にわたる日本が朝鮮を統治した時代を10年ごとに描いている。5作目は、タイトルが『サンパウロ市民』とあるように、戦時期を背景に、サンパウロへと移民した日系人の一家を舞台にしている。
場所や時代は違っても、基本的にすべての作品に共通するのは、ある日本の一家の何気ない日常生活のなかに潜む、差別意識を浮かび上がらせることである。それが4作目までは朝鮮人であり、5作目は先住民への差別意識となる。
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青年団「ソウル市民 五部作」
- 2012年1月18日 11:43
- プルサーマル・フジコ/藤原ちから
◎耽溺と覚醒? 〈唄〉をめぐるアンビヴァレンス
プルサーマル・フジコ/藤原ちから
生まれる土地を選ぶことはできないけども、生きていく土地を選ぶことならできる。そう思いつつも、実際はそう簡単に移住できるものではないけどねー、とゆう実感は今では広く共有されつつあるのではないだろか。仮にえいやっと思いきって新天地を求めたところで、いろんな摩擦に晒されるのは避けられない。ぬぐえない。泥まみれの人生だ。おまけにそこに放射能まで加わっている。
2011年、移民とゆう選択肢はわたし(たち)にもそれなりにリアルなものとして突きつけられた。その壊滅的な年の秋に、〈ソウル市民五部作〉は2本の新作を含む一挙上演とゆう形で東京・吉祥寺シアターでお披露目となった。ある意味、移民の話である。日本列島本土を離れてソウルに移り住んだ豪商・篠崎家を数世代にわたって描いた歴史クロニクル。いつもの青年団の芝居と同じくただ日常が進行し、特に大事件が起きるわけでもないのだが、手品師や臆病な相撲取り、はたまた偽・看護婦や偽・ヒトラーユーゲントまでもが次々やってくるので、篠崎家の女中たちはお茶を出すのに大忙し、てんやわんやとなっている。
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イキウメ「太陽」
- 2012年1月18日 11:27
- 阪根正行
◎「象徴など、何もつかってはいない。」
阪根正行
何かが違っていた。イキウメの新作公演『太陽』を観劇したのは日曜日だった。この週の月曜から土曜まで工場での夜勤生活を送っていた。朝日が眩しいなか帰宅し、カーテンを閉めて床に就く。日がすっかり沈んだ午後6時頃目覚め、また工場へと向かう。そんな毎日を過ごし、昼夜がひっくり返った状態のまま劇場へ向かった。確かに私自身がいつもと違っていた。しかし、違っていたのはそれだけではなかった。
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ITI/UNESCO日本センター「紛争地域から生まれた演劇シリーズ」
- 2012年1月18日 10:53
- 林英樹
◎視界に入らないものの世界
林英樹
2011年12月2日から4日まで東京神楽坂のイワト劇場で、3大陸3戯曲のリーディングとシンポジウム、トークによる「動乱と演劇」が開催された。
この企画はITI(国際演劇協会)日本センターが制作する「紛争地域から生まれた演劇」のシリーズ3回目となるものである。ユネスコ傘下の国際NGOであるITIは、近年のユネスコの大テーマ「芸術と平和構築」を受ける形で、ITI各国センターが「紛争地域の演劇」をテーマに活発な活動を行っているが、日本センターもこれに呼応する形で本企画を開始したというものである。シリーズ第1回(2009年)は「バルカン半島」、第2回は「中東-パレスチナ・トルコ」を取り上げ、第3回は、それまでの流れを継承しつつ、特定の地域に限定せず、時代とそのときどきの社会体制とが引き起こす軋轢や個人に与える過酷な現実を扱った作品を取り上げることとなった。
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ユニットえりすぐり「乙女の祈り」
- 2012年1月11日 20:27
- 岡野宏文
◎乙女のあいのり
岡野宏文
乙女の祈りとはなんだろう。いや、それではいい方が違う。正確に言えば、祈っている乙女とはいったい誰だろうとどなたかにたずねたいのだ。
乙女なるものの祈りときた日には、憧れと絶望が猛烈に混濁して、クラインの壷のように胸中をでんぐり返っているのではあるまいかとわたしには思える。
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年末回顧企画「振り返る 私の2011」
- 2011年12月29日 00:34
- 編集部
慌ただしい年の瀬。新しい年を迎えるためには、ここらでちょっと身をかがめ、呼吸を整えてこの1年をかえりみよう-。そんな気持ちから始めた年末回顧企画「振り返る 私」シリーズも今年で8回目。記憶に残る3本とコメント300字という現行方式になってからは7回目になります。今年も多くの方々の参加で多彩な内容になりました。40人余りの「この1年」が凝縮しているので、「小劇場2011」の輪郭と流れがぼんやりながら立ち上がってくるような気がします。掲載は到着順です。(編集部)
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オーストラ・マコンドー「トーキョービッチ,アイラブユー」
- 2011年12月28日 23:21
- 福田夏樹
◎初子の未来
福田夏樹
僕は2度、東亜優という女優に出会っている。1度目は、タナダユキ監督の映画「赤い文化住宅の初子」の初子として。2度目が、今回の「トーキョービッチ,アイラブユー」のお初として。つまり、僕は東亜優に初子としてしか出会っていない。以下は、「トーキョービッチ,アイラブユー」を「赤い文化住宅の初子」の初子の未来の物語として捉えようという試みである。
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