演劇集団 円「コネマラの骸骨」

◎前代未聞のボーン・ジャムセッションこそ、遅れてやってきた怒れる若者マーティン・マクドナーの真骨頂だ!
佐々木眞

「コネマラの骸骨」公演チラシロンドン生まれの悪童、マーティン・マクドナーが両親の出身地であるアイルランドのリーナン地方を舞台にした悪漢演劇3部作シリーズの2作目がこれです。題名の『コネマラの骸骨』のコネマラは、そのリーナン地方を含めた景勝地の名前だそうですが、景勝地とは似ても似つかぬ「正体不明の謎の男の殺しの疑惑」が今回のテーマなのでしょうか。

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サラ・ケイン作「フェイドラの恋」(シアターΧプロデュース公演)

◎君は“空飛ぶチンポコ”を見たか?
佐々木眞(ライター)

「フェイドラの恋」公演チラシ連日連夜の熱帯夜の眠れない夜の明け方に、私は眼裏に右から左に飛翔する面妖なものを見たような気がした。寝ぼけ眼で今度は左から右へと飛び去るそいつをよーく見ると、それはかなりの重量感にあふれた陰茎であった。

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演劇集団円「ロンサム・ウェスト」(マーティン・マクドナー作、芦沢みどり訳)

◎「骨肉相食む魂の西部劇」をみて「場外劇場」の主役をさらう
佐々木眞

演劇集団円の「ロンサム・ウェスト」(マーティン・マクドナー作・芦沢みどり訳)を観て、いま帰ってきたところです。
マーティン・マクドナーは1970年生まれというから弱冠36歳の英国の劇作家。ロンドン在住だけど、祖父母や両親の故郷であるアイルランドのリーナン地方やアラン島を舞台にした作品を次々に発表しているらしい。おいらは2004年にこの人の「ビューティクィーン・オブ・リーナン」を観て、いたく感銘を受けちゃった。

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演劇集団 円「ビューティークイーン・オブ・リーナン」

「ビューティークイーン・オブ・リーナン」公演チラシ

 演劇集団 円の「ビューティークイーン・オブ・リーナン」公演が東京・両国のシアターΧで開かれています(11月16日-22日)。原作は、いま脂の乗っている英国の作家マーティン・マクドナーの戯曲第1作。1998年にトニー賞4部門を受賞、世界各地で上演されたそうです。ファッションやデザインの世界が長かった佐々木眞さんから、この公演のレビューが寄せられました。芝居は「年に1本ぐらいしかみない」と言いますが、どうしてどうして。奔放・闊達、読みごたえのある文章です。以下、全文です。

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