声を出すと気持ちいいの会「覗絡繰-ノゾキカラクリ-」

◎粗削りと老練と
 宮本起代子

「覗絡繰-ノゾキカラクリ-」公演チラシ 演劇集団「声を出すと気持ちいいの会」、通称「コエキモ」は2008年5月明治大学の学生を中心に旗揚げし、これまで5回の公演を行っている。当日リーフレット掲載の挨拶文によれば、主宰で作・演出の山本タカいわく「心の琴線に触れる芝居というものを、がむしゃらに追い続け、打ち続けて」きたが、公演を重ねるにつれて現状に疑問をもち、「全てをゼロに戻す決意をし」、「もっと素直に芝居を作ろう」との思いから、番外を打つに至ったそうである。自分にとってはじめてのコエキモ体験で、しかもいつもとは違う特別な一本に出会えるらしいが、劇団に対する予備知識はまったくのゼロであり、山本タカについて「まだまだ粗削りな部分もあるが、寺山修司のような、野田秀樹のような空気のある芝居」という情報を得たのみであった。
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初日レビューは「チェーホフ?!」(タニノクロウ作・演出)

 「初日レビュー2011」、次回は東京芸術劇場で上演される「チェーホフ?! ~哀しいテーマに関する滑稽な論考~」(1月25日-2月13日)を取り上げます。作・演出のタニノクロウがどんなチェーホフを見せてくれるか、注目の公演です。当初はプレビュー公演(1月21日、22日)を取り上げるとお知らせしましたが、本公演の初日をレビューすることにしました。評と★印による評価を、翌26日(水)にウエブサイトに掲載します。お楽しみに!(編集部)

初日レビュー第9回 柿喰う客「愉快犯」

 「初日レビュー2011」の第1弾は、いま最も元気な劇団の一つ、柿喰う客の新春公演「愉快犯」です。独特のせりふ回し、見得を切るかっこよさ、スピード感あふれるステージは今回も健在でしょうか。9人が五つ星と400字コメントで新春の舞台に切りこみました。どうぞご一読ください。掲載は到着順です。(編集部)
 (注)柿喰う客は「CoRich舞台芸術まつり!2010春」でグランプリを受賞。今回の本公演、昨年末のワークインプログレスともに、こりっち(株)がスポンサーとなって実施された。

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岸田戯曲賞最終候補の9作品発表

 第55回岸田國士戯曲賞(白水社主催)最終候補の9作品が1月5日、白水社のwebサイトに掲載された。選考会は2月28日午後6時から東京神保町の學士會館で開かれる。 選考委員は岩松了、鴻上尚史、坂手洋二、永井愛、野田秀樹、宮沢章夫の各氏(50音順)
 最終候補作品は次の通り。
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【レクチャー三昧】謹賀新年

 あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 1月は大学主催の講座は少なめですが、休み明けに告示が出るものもあるかもしれません。【レクチャー三昧】カレンダー版を適宜ご覧下さい。(高橋楓)
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