◎MITAKA “Next”Selection の今~星のホール攻略法のあの手この手
三橋暁
1、カンパニーに優しい公共劇場~〈MITAKA “Next” Selection〉の沿革

その年ごとに多少の開催時期のズレはあるようだけど、三鷹の秋の風物詩としてすっかり定着した観のある〈MITAKA “Next” Selection〉が、昨年も開催された。地元ゆかりの文豪に因んだ〈太宰治をモチーフにした演劇〉とともに、三鷹市芸術文化センター星のホール(以下、星のホール)の二大看板として評判を呼んでいる名物企画だ。
この星のホールが、1995年11月の施設オープン以来、さまざまな公演を重ねながら、小劇場との蜜月の関係を築いてきたことは、多くの演劇ファンがご存じだろう。当時まだあまり例のなかった、公共ホールが劇団を招請し、ひと公演まるごとを主催・共催事業として実施するという事業形態に積極的に取り組んできた過去の経緯は、ホールの運営にあたる財団職員、森元隆樹氏へのインタビュー(ワンダーランド「芸術創造環境はいま-小劇場の現場から第10回」)に詳しいので、興味のある方は本誌HPのアーカイブをぜひご覧いただきたいと思う。
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